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【映画】ゴットファーザー PARTⅡ [映画評]

これぞアル・パチーノ、といった映画です。


ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray]

ゴッドファーザー PART II (デジタル・リストア版) [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: パラマウント
  • 発売日: 2019/04/24
  • メディア: Blu-ray



本作はゴッドファーザーの続きであり、前日譚にもなっています。
前作でコルネオーネ家のトップに立ったマイケルは、勢力をどんどん伸ばしていきます。
カジノホテルを強引な手法で買収したり、敵対するトップを襲ったり、マイケルは冷酷な姿を見せていきます。
すべては家のため、家族のためです。
その一方で襲撃も受け、マイケルについていけない家族や身内が裏切るようになります。
家のため、家族のための行動が、逆に家族がバラバラになってしまう。
妻もマフィアの妻としての生活に耐えきれなくなり、ついに別れることになります。
ラストでマイケルは赦したと見せかけて裏切った兄を殺し、裏切っていまはFBIに守られている仲間も家族を人質にして自殺に追い込みます。また、殺しきれなかった敵対するトップを念押しするように殺します。
前日譚は父の話です。
着の身着のままの生活から、どうやってマフィアを作り上げたか。
それをマイケルのパートの合間合間に挟み込んでいきます。
さて、本作ですがアカデミー賞を6部門受賞するなど、前作に続いてのアカデミー賞受賞作品となりました。
監督の父も作曲賞を受賞、監督の妹のタリア・シャイアも助演女優賞にノミネートと、一家で大活躍の作品となりました。
もちろん血縁だけでなく、テーマソングは有名だし、タリアはマイケルの妹でありかつ少しエキセントリックという難しい役柄を見事に演じ切りました。
タリアはロッキーのエイドリアン役でも有名(むしろ、こちらが有名)です。
受賞ラッシュの作品だけに、とても芸術的で、ひとつひとつのパートがエンタメのように分かりやすく描かれてはいません。とくに前半はややこしいです。
半生記なので淡々としている部分もありますし、おまけに3時間オーバーと長いです。
アルパチーノの演技は、完全にマフィアになりきっていて、表情を変えないなかで威圧や隠された悲哀を表現し、それがとても印象に残ります。まさにアルパチーノです。
製作費13百万、興行収入1億93百万と前作には及ばないもののメガヒットとなりました。
アメリカ国立フィルム登録簿に登録されています。

コッポラ監督ファミリー大活躍の芸術映画に親しみたいひとのために!
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第3期ヒューリック杯白玲戦第5局(里見香奈白玲VS西山朋佳女流三冠) [将棋]

里見白玲の1勝3敗で迎えた第5局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/

会場となるゲートホテル高瀬川は、ヒューリックが運営するホテルです。
開業は2020年7月ですから、新しいホテルです。
ヒューリックの宿泊事業ブランドとしては、「ゲートホテル」と「ふふ」があります。
「ゲートホテル」は都心のオアシス、「ふふ」は高級温泉旅館をコンセプトにしているようです。
訪日外国客の取り込みに注力しているようで、HPも外国人観光客をイメージしているように思います。
「ゲートホテル高瀬川」では、能楽の鑑賞イベントもあるようです。日本人でも能楽を見たことのあるひとは少数派(たまにNHKが放送していますが)だと思うので、こうしたイベントは日本人にとってもいいことだと思います。
今後も、隠れた需要を掘り起こすべく、様々な事業を展開して欲しいと思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/3/hakurei202310140101.html

ということで、将棋です。
本局は相振り飛車となりますが、お互いに手を潰しあうような渋い展開になります。
方針の波長があっているのか、お互いに行けそうな場面でも自重して、お互いに様子を見ながら飛車の位置を微修正します。
評価値的に大きく動いたのは65~69手目で、69手目の底歩は見た目的にも違和感があります。
ここからはお互いに激しい戦いに突入しますが、後手の陣形がコンパクトにまとまっているのに対して、先手陣はバラバラです。
西山女流三冠は6一銀など鋭手を放って後手に間違いがあれば許さない姿勢を見せますが、里見白玲は読み切っていました。
130手まで西山女流三冠を投了に追い込み、角番をひとつしのぎました。

第6局は10月21日(土)、北海道札幌市「札幌ビューホテル 大通公園」で行われます!
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【書評】伊勢雅臣『世界が称賛する日本の教育』 [書評]

大人気メルマガの書籍化です。


世界が称賛する 日本の教育

世界が称賛する 日本の教育

  • 作者: 伊勢雅臣
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2019/07/29
  • メディア: オンデマンド (ペーパーバック)



無料メールマガン『国際派日本人養成講座』から教育関連の回を抜粋、再編成したのが本書になります。
メルマガの特徴は机上の空論ではなく、リアリズムに基づくところです。
ただ日本を褒めるだけの本に見えますが、実際に成功を収めた教育手法を広めることに主眼が置かれています。
特に冒頭のウガンダで野球を教えたひとの体験談は素晴らしく、基本的な「しつけ」がいかに異文化の若者を変えていったのか、若者の未来にどれだけ大事なのかを教えてくれます。
こうした現場の体験談は示唆に富むと思います。

日本をよりよくしたいひとのために!
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