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【書評】大森望編『不思議の扉~時をかける恋~』 [書評]

タイトラベル恋愛ものを集めたアンソロジーです。


不思議の扉  時をかける恋 (角川文庫)

不思議の扉 時をかける恋 (角川文庫)

  • 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
  • 発売日: 2010/02/25
  • メディア: 文庫



アンソロジーなので、再読した作品が多いです。
梶尾真治『亜美に送る真珠』は最初読んだときはあまりピンときませんでしたが、再読すると、やはりいいです。
乙一『calling you』はオチも鮮明に覚えいたなかで再読しましたが、やはりいいです。乙一は『GOTH』、『ZOO』といった気色悪い短編が有名ですが、こうしたジーンとくる作品を書かせても上手いです。
意外と伝統的な物語の形にぴったりと嵌めてきてくれるので、心地よいです。
この2編を読むだけでも、価値があるアンソロジーだと思います。

名作短編を楽しみたいひとのために!
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第45期霧島酒造杯女流王将戦第2局(西山朋佳女流王将VS香川愛生女流四段) [将棋]

西山女流王将の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
https://www.igoshogi.net/shogi/Loushou_info/

女流王将戦を中継しているのは有料の囲碁将棋チャンネルですが、無料のYoutubeも運営しています。
そのチャンネル登録ですが、わずか8万弱。女流王将戦挑戦者決定戦も無料公開されていますが、視聴者は終局後3時間の時点で1万4千と寂しい数字です。
香川愛生チャンネルの登録数は20万人ですし、将棋放浪記は約17万。視聴回数も囲碁将棋チャンネルを遥かに上回ります。
Youtubeは個人の魅力でファンを獲得するイメージがあるので、企業チャンネルはYoutubeとの相性が悪いのかもしれませんが、それでも苦戦のイメージがあります。
まずは銀の盾がもらえる登録者数10万人を目指して、コンテンツの工夫をして欲しいと思います。

〔棋譜〕※徹底解説!将棋の定跡さんより
https://www.youtube.com/watch?v=w66fOKILm1Y

ということで、将棋です。
振り飛車党の両者ですが、本局では香川女流四段が居飛車を採用して対抗形となりました。
序盤は落ち着いていました。お互いに高美濃に組んで玉頭方面から小競り合いが始まりましたが、そこから戦いがどんどん広がり、気が付いたら盤面全体での戦いとなります。
お互いの弱点とも言える桂頭に西山女流王将がちょっかいを出し、香川女流王将がそれに対応しているうちに気が付いたら後手ペースになっていきます。
香川女流四段も中途半端な銀を引き付けたりして粘りますが、西山女流王将の攻めが止まりません。
最終盤には玉自ら突進して、頓死筋を狙いますが、もちろん西山女流王将が赦してくれるわけもありません。
最後は3手詰まで指し、香川女流四段が投了、106手まで西山女流王将が2連勝で防衛を果たしました。

西山女流王将おめでとうございます!
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