【映画】ミリオンダラー・ベイビー [映画評]
第77回アカデミー賞4部門受賞の重いテーマの作品です。
舞台は小さなボクシングジムです。
そこに三十代の女性マギーがやってきて、半分押しかけのような形でジムで練習を開始します。
オーナーであるイーストウッド演じるフランキーは最初は断ります。
ですが情熱に負けて、指導するようになります。
プロ入り後のマギーは快進撃を続け、ついにチャンピオンに挑戦することになります。
このチャンピオンは反則も辞さないファイターです。
マギーは勝利しますが、その瞬間に後ろから殴られ、マギーは頸椎骨折、下半身不随になります。
フランキーはマギーに付き添いますが、マギーは自らの死を願い、最期はフランキーもその願いを受け入れます。
前半のサクセスストーリーとは打って変わり、後半はディープなテーマになります。
とにかく脚本が素晴らしいです。
ミッドポイントはマギーが下半身不随になるところですが、それまでに散りばめられた伏線が後半で全て生きてきます。
毎日ミサに通うけどいつも神父を揶揄するフランキー。
元ボクサーで、試合で片目を失明したエディ。その試合を止められなかったことを悔いているフランキー。
自己中心的なマギーの家族。
開封されずに戻ってくるフランキーから娘にあてた手紙。
とにかく弱くて才能のないデンジャー。
こうした要素が前半でバラバラとちりばめられますが、それが後半でぎゅーっと収束されます。
最初は散漫かなと思いましたが、それが作戦でした。やられました。
キリスト教は自殺が禁止されています。
ラストは尊厳死がテーマになっていますが、宗教的なからみもあり、アメリカでは問題になったようです。
文化の違う日本人的には、すーっと、フランキーの気持ちが入ってきます。
心から愛するひとのために、自分の人生の全てを捨てる。
病院から立ち去るシーンが、テーマの全てだと思います。
素直にとてもいい映画だと思います。
アカデミー賞4部門受賞の名作をじんわり見たいひとのために!
舞台は小さなボクシングジムです。
そこに三十代の女性マギーがやってきて、半分押しかけのような形でジムで練習を開始します。
オーナーであるイーストウッド演じるフランキーは最初は断ります。
ですが情熱に負けて、指導するようになります。
プロ入り後のマギーは快進撃を続け、ついにチャンピオンに挑戦することになります。
このチャンピオンは反則も辞さないファイターです。
マギーは勝利しますが、その瞬間に後ろから殴られ、マギーは頸椎骨折、下半身不随になります。
フランキーはマギーに付き添いますが、マギーは自らの死を願い、最期はフランキーもその願いを受け入れます。
前半のサクセスストーリーとは打って変わり、後半はディープなテーマになります。
とにかく脚本が素晴らしいです。
ミッドポイントはマギーが下半身不随になるところですが、それまでに散りばめられた伏線が後半で全て生きてきます。
毎日ミサに通うけどいつも神父を揶揄するフランキー。
元ボクサーで、試合で片目を失明したエディ。その試合を止められなかったことを悔いているフランキー。
自己中心的なマギーの家族。
開封されずに戻ってくるフランキーから娘にあてた手紙。
とにかく弱くて才能のないデンジャー。
こうした要素が前半でバラバラとちりばめられますが、それが後半でぎゅーっと収束されます。
最初は散漫かなと思いましたが、それが作戦でした。やられました。
キリスト教は自殺が禁止されています。
ラストは尊厳死がテーマになっていますが、宗教的なからみもあり、アメリカでは問題になったようです。
文化の違う日本人的には、すーっと、フランキーの気持ちが入ってきます。
心から愛するひとのために、自分の人生の全てを捨てる。
病院から立ち去るシーンが、テーマの全てだと思います。
素直にとてもいい映画だと思います。
アカデミー賞4部門受賞の名作をじんわり見たいひとのために!
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