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【書評】ジョージ・A・アカロフ、ロバート・J・シラー『不道徳な見えざる手』 [書評]

著者は2名ともノーベル経済賞受賞者です。


不道徳な見えざる手

不道徳な見えざる手

  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2017/05/12
  • メディア: 単行本



本書のテーマは”釣り”です。
経済学の教科書では、人々は自分にとって最も良い選択をするものと考えられています。
ところが、実際は「自分にとってもっともよいもの」ではなく「自分が欲しいもの」を選びます。
企業たちは、消費者が「欲しいもの」を選ばせるために、物語豊かな広告戦略を練り、商品を売り続けます。
なかなか興味深い本だと思います。

広告等の”釣り”について、より深く知りたいひとのために!
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第12期加古川清流戦第2局(徳田拳士四段VS齊藤優希奨励会三段) [将棋]

徳田四段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

徳田四段と齊藤奨励会三段は三段リーグで対戦しています。
徳田四段がプロ入りを決めた70回リーグ戦では徳田四段が勝利していますが、69期では齊藤奨励会三段が勝っています。三段リーグでは4戦して、齊藤三段の3勝1敗と勝ち越しています。その勝ち越した相手が四段昇段後に快進撃を続けているのですが、齊藤三段の胸中は複雑だと思います。
齊藤奨励会三段はリーグ戦で毎回勝ち越しており、むしろ、なぜ昇段できないのか不思議なレベルです。
これが奨励会の厳しさなのでしょう。
さあ齊藤奨励会三段は、奨励会員としての初優勝を近づける白星を挙げることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/12/seiryu202210160101.html

ということで、将棋です。
現代将棋の王道ともいえる相掛かりとなりますが、先手齊藤三段は飛車角を中段で大きく使い、まるで横歩取りのような動きを見せます。
徳田四段は角が押し込められ、不利というわけではありませんが、少し息苦しそうです。
そこから齊藤三段は端攻めに出ますが、徳田四段の切り返しが上手かったです。
齊藤三段の飛車の展開を防いでから、じわりと歩を伸ばして桂馬を殺し、奪った桂馬で飛車角両取りをかけて一本取った形です。
結果として飛車角とも桂馬に取られることはありませんでしたが、駒割りとしては香車角交換の後手駒得です。
優勢になった徳田四段に難しい手はいりません。
普通の手で先手玉を追い詰めていき、94手まで徳田四段の快勝譜となりました。

これで2連勝で徳田四段は棋戦初優勝です。齊藤三段は2020年新人王戦に続いての棋戦準優勝となりました。
徳田四段おめでとうございます!

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