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第2期ヒューリック杯白玲戦第6局(西山朋佳白玲VS里見香奈女流五冠) [将棋]

西山白玲の2勝3敗で迎えた第6局です。

〔中継サイト〕
https://www.shogi.or.jp/match/hakurei/

会場の浅草ビューホテルは、棋戦主催者のヒューリックの子会社が運営しています。
第5局のふふ奈良もヒューリック所有の旅館で、HPをみるととても美しい旅館であると思います。
ヒューリックは都市部を中心とする自社ビルによる不動産賃貸業がメインですが、最近は観光ビジネスや健康・高齢者ビジネスにも力を入れています。
棋戦主催は文化支援事業のひとつですが、観光ビジネスの一環として、棋戦の主催をしてくださっているのかなと思います。
なお、ヒューリックは日本パラバトミントン連盟にも支援をしています。
こうした社会貢献活動が、もっと注目されるようになるといいなと、個人的には思います。

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/hakurei/kifu/2/hakurei202210150101.html

ということで、将棋です。
いつものように相振り飛車となり、後手里見女流五冠はやや受け身の体制となります。
やや無理攻めを敢行することが多いだけに、どうしても調子の悪さを感じてしまいます。
攻める筋がなくて困ったのか、里見女流五冠は飛車を7筋に転換しますが、ここから西山白玲の指しまわしが見事でした。
歩の合わせで五筋の位を奪還すると、焦らず騒がず、徐々に金銀を盛り上げて完封体制を築きます。
里見女流五冠も必死になって戦機を見出そうとしますが、中央に作られた馬が手厚すぎました。
里見女流五冠は歯を食いしばって指し続けますが、自然な指し手で先手が優勢を拡大し、147手まで王手すら掛けさせない西山白玲の完勝で、これで3勝3敗のタイとなりました。
里見女流五冠は駒がぶつかる前から悪くすることが目立ち、正直、調子が心配です。

タイトルの行方が決まる第7局は、10月21日(金)、東京・将棋会館で行われます!

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第12期加古川清流戦第1局(徳田拳士四段VS齊藤優希奨励会三段) [将棋]

齊藤奨励会三段が、奨励会として初優勝を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

加古川清流戦は棋士四段、奨励会三段上位、女流2名、アマチュア3名によるトーナメント戦になります。
いままで開催された10回のうち棋士四段が9回と圧倒的で、残り1回はアマチュアの稲葉聡です。
決勝進出を見てもほとんど棋士四段で、四段以外は前述しアマチュアとして初優勝した稲葉聡と、決勝で敗れた石川優太奨励会三段のみです。
石川奨励会三段は、その後、見事にプロ入りを果たしています。
齊藤奨励会三段は奨励会員として2人目の決勝進出者であり、優勝したらもちろん初です。
さあ、齊藤奨励会三段は、加古川清流戦の記録に名前を刻むことができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/12/seiryu202210150101.html

ということで、将棋です。
先手は徳田四段。角換わり腰掛銀の後手待機戦術から、先手は銀矢倉に組み替える戦型となります。
ここからお互いに攻めあう殴り合いとなりますが、先に桂馬で銀を剥いだ後手がやや有望な局面となります。
もちろん先手も黙っていられないので、手にした桂馬で攻めかかり、銀と交換となったことで駒損は解消されます。
しかし持ち歩の差と6四角がよく効いており、後手優勢です。
さて終盤というところで事件が起きました。
先手の2四飛車に齊藤三段は3三玉と顔面受けをしますが、次の4三角打ちが次の一手問題のような手で、一発で決まってしまいました。
投げ切れなかったのか、何回か思い出王手をして、4二竜と回られたところで投了しました。
齊藤三段としては残念な将棋となりました。徳田四段としては、劣勢な将棋を拾うことろに、勢いを感じます。

第2局は第1局と同じく兵庫県加古川市にある「刀田山 鶴林寺」で、明日16日(日)の10時から行われます!
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