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第44期霧島酒造杯女流王将戦(里見香奈女流王将VS西山朋佳白玲) [将棋]

西山白玲が昨年度のリベンジマッチに挑みます。

〔中継サイト〕
https://www.igoshogi.net/shogi/Loushou_info/

霧島酒造杯女流王将戦は、囲碁将棋チャンネルにて生放送されます。
いま無料で様々な将棋番組が見られる時代に、月990円でどこまで視聴者を集められるのかちょっと疑問です。
囲碁将棋チャンネルで新銀河戦も開催していますが、いまいち話題になっていません。
海外でチェスの有料版番組などはあるのか、少し調べてみたい気分です。
ボクシングのメイウェザーVSパッキャオレベルの世紀の一戦とかなればスポンサーもつくのだと思いますが、通常営業でどれくらい採算ベースに乗るのかなあと。
youtubeなど動画をはじめとする様々なコンテンツがあふれています。
なかなか難しい時代だとは思います。

〔棋譜〕※徹底解説!将棋の定跡さんより
https://www.youtube.com/watch?v=lwegcEMeBUk

ということで将棋です。
いつもは中飛車に構える里見女流王将ですが、意表を突く居飛車です。
とはいえ飛車先を突くわけではなく、相振り飛車で飛車を振り忘れたかのような力戦形になります。
ただ、駒組が難しかったのか、中盤で西山白玲から5五歩から4五歩のスマッシュヒットを食らって飛車側の桂馬と守りの金の交換という大きな駒損となります。
そこから盛り上げて評価値としては互角に近い形勢までもっていくものの、終盤の里見女流王将らしい切り込みがやややりすぎでした。
西山玉を追い詰めるものの駒が1枚足りず、最後は反撃されて力尽きました。
103手まで先勝して、復位に向けて幸先の良い1勝を挙げました。

第2局は10月17日(月)に将東京棋会館で行われます!
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第35期竜王戦第1局(藤井聡太竜王VS広瀬章人八段) [将棋]

藤井竜王が初の竜王防衛戦に挑みます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

将棋界のタイトルのうち、伝統と格式という意味では名人戦ですが、棋戦の序列としては竜王戦が第1位です。
将棋界において名人戦と竜王戦は別格のタイトルとして扱われています。
棋士の引退規定にも竜王戦のランキング戦が関係しており、仮に順位戦やフリークラス規定により引退となっても、5組に在籍していれば、竜王戦に限ってもう1年現役を続けることができます。
この規定により、竜王戦が現役最終の対局となる例が増えています。なお、4組以上であれば年数関係なく現役続行可能ですが、いまのところ例はありません。
年数を積み重ねることで、徐々に格式が増していくのだと思います。
さあ、五冠を保持する藤井竜王ですが、棋界最高位のタイトル防衛向けて、幸先の良い白星を挙げることはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/35/ryuou202210070101.html

ということで将棋です。
戦形は角換わり腰掛銀となります。王位戦は角換わりシリーズとなりましたが、竜王戦も角換わりシリーズになるのかもしれません。
先手は2五歩を保留しているのが少し昔の形で、1八香と一手パスして後手の飛車の位置をずらしてから、広瀬八段が4五歩と開戦します。
銀交換から先手は2五桂と跳ねて、保留型を活かします。
後手藤井竜王は先手の7七銀が8六に出動した隙を見て、薄くなった6筋から反撃しますが、この瞬間に6三銀が良い切り返しでした。
中盤で少し広瀬八段がリードを奪いますが、しかし藤井竜王相手にこのリードを守れるかどうかです。
しかし、今日の広瀬八段の指しまわしは見事でした。
藤井竜王の強弱をつけた指し手に動揺することなく、逆転されないように手堅く局面を進めていきます。
藤井竜王は飛車捨てから広瀬玉に迫りますが、ここは広瀬八段も読み切っていました。
堂々と受けて立ち、107手目の5五角打ちで藤井竜王を投了に追い込みました。本局については、広瀬八段が見事だったとしか言いようがないと思います。

これで広瀬八段が竜王復位に向けて幸先の良い1勝です。
第2局は10月21・22日に京都府京都市「総本山仁和寺」で行われます!
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