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第5期叡王戦第1局(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王・名人) [将棋]

永瀬叡王が初の防衛戦に向かいます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

いま将棋界は豊島竜王名人、永瀬叡王、渡辺三冠の3強と言ってよいと思います。
名人戦で豊島名人と渡辺三冠が激突し、そして叡王戦で永瀬叡王と豊島竜王名人が戦います。この3強の争いに藤井聡七段が参戦し、棋聖戦で渡辺三冠相手に先勝しています。
一時期はタイトルを7人で分け合う群雄割拠でしたが、いまやタイトルが収斂されてきて、いよいよ覇権をめぐる争いに移りつつあります。
戦国時代で例えると、豊島竜王名人と永瀬叡王の戦いは織田家と武田家が激突したような感じでしょうか。
永瀬叡王が防衛すれば、豊島時代に入るのを押しとどめることができますが、豊島竜王名人が奪取となればタイトルの序列1位~3位を独占となります。
こうなれば、豊島時代に入ったと言っても過言ではないと思います。
持ち時間が変動する叡王戦の初戦は5時間で夕食休憩ありです。
時間そのものは王座戦と同じですが、チェクロック使用のため、実感的には持ち時間4時間の棋聖戦や棋王戦に夕食休憩を付けたイメージでしょうか。
夕食休憩をどの局面で迎えるかが、ひとつのポイントになるかもしれません。
天下分け目の決戦。さあ、両雄の激突の結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202006210101.html

ということで、将棋です。
戦形は角換わりの相早繰銀となり、先手永瀬叡王の駒得と豊島竜王名人の馬との争いになります。
永瀬叡王が金銀を押し上げ優勢になったかと思いましたが、113まで千日手成立。
ややもったいない感じがします。

〔指し直し局〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202006210102.html

指し直し局も角換わりとなりますが、永瀬叡王は右玉に構え、双方ともに雁木模様となります。
棋風通りに豊島名人がせめて永瀬叡王が受ける展開となります。
豊島名人は一時的に駒損するも、拠点を作り、その拠点からの攻めがツボに入ります。
最後は桂馬のただ捨てから飛車の押し売りというきれいな決め手がでて、豊島竜王名人の快勝譜となりました。

第2局は7月5日(日)に兵庫県豊岡市「城崎温泉 西村屋本館」で行われます!

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