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第61期王位戦挑戦者決定戦(永瀬拓矢二冠VS藤井聡太七段) [将棋]

挑戦者決定戦は棋聖戦と同じ組み合わせとなりました。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

永瀬拓矢二冠は叡王戦を戦い、藤井聡太七段は棋聖戦に挑戦中と、お互いにタイトル戦の最中です。
それだけ旬の二人が、棋聖戦挑戦者決定戦に続いての大一番で盤を挟むこととなりました。
永瀬二冠は藤井聡七段の実力を非常に高く評価しており、研究会をともにしており、AbemaTVトーナメントでもドラフト会議で真っ先に指名しました。
実利優先というか、自分が強いと思った相手にはとことん教わる姿勢が、永瀬二冠の良さであり、強さだと思います。
その研究会ではどうも藤井聡七段が勝ちこしているようで、公式戦初手合いとなった棋聖戦挑戦者決定戦でも藤井聡七段が勝利しています。
しかも、時間が十分に残っていたのにもかかわらず、終盤の入口で形勢をひっくり返されるという痛い負け方です。
大一番で連敗すると、苦手意識が付いていしまうかもしれません。
竜王戦でも両者が勝ち進めば、挑戦者決定三番勝負で当たる可能性があります。今後も重要な一局での対戦が続くはずです。
タイトルフォルダーとして、簡単に連敗するわけにはいきません。
さあ、永瀬二冠は藤井聡七段の壁となることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/oui/kifu/61/oui202006230101.html

ということで、将棋です。
先手を引いたのは藤井聡七段で、藤井聡七段の得意戦法である角換わりに進みますが、腰掛銀ではなく相早繰り銀となります。
攻勢に出たのは後手です。
後手玉は居玉であるだけに返って先手の攻め駒から遠く、先手玉は6八玉の一手が入っているだけに、後手の攻め駒に近いです。
かといって優劣が付くような局面ではありません。
本客的な戦いになったのは、60手目ぐらいからです。
手裏剣を放って先手陣を乱してから、端を絡めてせめていきます。
後手の調子がよさそうでしたが、75手目の6七桂打ちが受けの好手でした。
永瀬二冠の攻めをギリギリでしのぐと。今度は攻守を入れ替えて藤井聡七段の攻めに永瀬二冠の受けです。
永瀬二冠は先手の龍をいじめながら銀角を前線に出しますが、駒を取り合ったあとの先手玉の早逃げが受けの決め手でした。
安全になった先手は、後顧の憂いなく後手玉に攻めかかります。
受けのなくなった永瀬二冠はさいごに王手をかけますが、先手玉はとうてい詰まず、128手まで藤井聡七段が勝利しました。

これで棋聖戦に続いての挑戦権獲得で、藤井聡時代が着々と近づいている気がします。
七番勝負第1局は、7月1日、2日に愛知県豊橋市で開催されます!
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