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第78期名人戦第1局(豊島将之名人VS渡辺明三冠) [将棋]

渡辺明が初の名人戦に挑みます。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

渡辺明は史上4人目の中学生棋士であり、タイトル23期(歴代5位)、永世竜王、永世棋王保持の間違いなく歴史に名を残す大棋士です。
グランドスラムを達成しておかしくないというより、するべき棋士だと思うのですが、竜王11期、棋王8期と偏りがあります。
創設されて間もない叡王戦はともかくとして、王位戦は挑戦すらありません。名人戦も36歳にしてようやく初登場です。
満を持してというより、実績からすると遅すぎる感じがします。
相手は名人と竜王を併せ持つ豊島将之です。まさに横綱同士の一戦です。
これから両雄は何度もタイトル戦でしのぎを削りあうことになりますし、名人になると強敵ぞろいで持ち時間の長いA級順位戦を戦わなくて済むので、スケジュール面でも大きいです。
大タイトルである名人戦の大事な初戦を制したのは、東西どちらの横綱でしょうか!

〔棋譜〕※ロックショウギさんになります。
https://6shogi.com/78meijinsen1/

ということで、将棋です。
第1局の先手は豊島名人となり、角換わりに進みます。
淡々と駒組が進みかと思いきや、豊島名人が4五歩と位を取り、渡辺三冠も香車をひとつ上がるなど工夫して、1日目の午前中で前例がなくなります。
焦点のはっきりとしない、難しい将棋となります。
激しい戦いになったのは2日目からです。ふんだんにあった時間が、みるみるうちに減っていきます。
途中で5四金と前進したのが力強い手で、評価値的には互角でも、先手豊島名人の金が7八にやや取り残されているのと比較すると、やや渡辺三冠ペースになったのかもしれません。
少しだけ渡辺三冠有利で局面が進みますが、勝負がついたのは最後の最後だと思います。
持ち時間を残り2分まで消費した豊島名人が下駄をあずけたところ、渡辺竜王が一気に先手玉を詰ませました。
スケジュールが逼迫する中、後手番で1勝したのは大きいと思います。
渡辺三冠が初の名人にむけて、好発進をしました。

第2局は6月18日、19日に山形県天童市で行われます!
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