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第91期ヒューリック杯棋聖戦挑戦者決定戦(永瀬拓矢二冠VS藤井聡太七段) [将棋]

藤井聡太七段が史上最年少タイトル挑戦まであと1つです。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/

ついに藤井聡太七段がここまで勝ち上がってきました。
本選トーナメントでは斎藤慎太郎八段、菅井竜也八段、佐藤天彦九段の今期A級メンバーをなぎ倒しての進出ですから、もう強さを疑うひとはいないと思います。
これから様々な記録を打ち立てていくことになると思いますが、最年少タイトル挑戦は棋聖戦がラストチャンスです。
コロナの影響でタイトル戦が延期される可能性が濃厚でしたが、準決勝、決勝を中1日で実施する強硬スケジュールで、なんとか間に合わせました。
藤井聡太七段の記録も念頭にあったかもしれませんが、タイトル戦が次々と延期されて対局が過密となり、あまり延ばせなかったという事情もあったのかもしれません。
対する永瀬二冠は、叡王と王座を併せ持つトップ棋士です。
両者は公式戦初手合いですが、よくVSをしているようで、藤井聡七段が勝ちこしているようです。
しかし、練習将棋と公式戦は異なります。
さあ注目の第一番。結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kisei/kifu/91/kisei202006040101.html

ということで、将棋です。
先手番を引いたのは永瀬二冠です。
相掛かりに進み、後手藤井七段に8七歩を打たせる順に進みます。
この手は藤井七段が初めて指した手で、この局面に誘導したということは、おそらく永瀬二冠の作戦があるのだと思います。
25手目に永瀬二冠が新手を出し、ここから未知の局面です。
26手目に藤井七段は長考し、永瀬二冠も29手目で長考しているのでここから力勝負になったのかもしれません。
永瀬二冠が誘導した局面ですが、早々に研究から外れた雰囲気です。
そこから先手が激しく攻め、やや有利になりましたが54手目、藤井七段の3五銀に1時間以上の長考します。
その結果、玉の早逃げで対応したのですが、この一手でいままで優位が消えてしまいました。
まだまだ互角でしたが、時間切迫のなかで指した2六馬が敗着となりました。
玉の裏側に生じた隙に飛車を打ち込まれ、ここからの藤井七段の寄せが鮮やかでした。
100手まで藤井七段が永瀬二冠に快勝し、ついにラストチャンスで史上最年少タイトル挑戦を決めました。

渡辺棋聖との五番勝負は、6月8日(月)から東京将棋会館で始まります!

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