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第13期マイナビ女子オープン第2局(西山朋佳女王VS加藤桃子女流三段) [将棋]

加藤女流三段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

マイナイオープンは有段者認定されていれば、だれも参加できる将棋界唯一のオープン棋戦です。
その一方で、「3期連続で予選を初戦敗退した女流棋士は、チャレンジマッチからの出場となる」という厳しい規定もあり、チャレンジマッチはプロアマが一斉にスタートします。
敷居が低いこもあり、やはりプロの活躍が目立ちますが、それでも何人かのアマが突破して、ファンを楽しませてくれます。
その次が予選ですが、プロが大挙して登場するので、さすがにここを突破するのは全国的に有名なアマぐらいです。
けど、いつか無名のアマが予選を突破する活躍をみせてくれるかもしれない。シンデレラガールが現れるかもしれない。
そうした夢が、この棋戦にはあります。
みんなに夢を与えるためには、壁と賞金は高いほうがよいです。
さあ今回の将棋で、アマチュアに夢を与えることはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/13/mynavi202004160101.html

ということで、将棋です。
西山女王は先手中飛車から三間に飛車を振り直します。
角を9筋に除いてから引き揚げて転戦を図りますが、その瞬間に後手の加藤女流三段が積極的にしかけていきます。
銀交換をしたところで、後手の飛車なりを防ぐか、それとも銀を打って角をいじめに行くかの選択を迫られます。
加藤女流三段の選択は後者でした。
この積極策が裏目に出て、人間的には先手が差しやすくなります。
ただ評価値は互角で、実際には難しかったようです。
ここからは西山女王の攻めと加藤女流三段の受けとなりますが、切れ味が身上の西山女王がやや攻め急いだのと、加藤女流三段の実戦的な受けがあり、評価値はときおり五分近くにまで戻ります。
ただ、最後まで逆転はありませんでした。
最終盤の3四銀が自玉を安全にしながら後手玉を攻める手で一気に手厚くなり、粘る加藤女流三段をつ突き放します。
最後は歩頭に銀を引く2五銀という次の一手問題のような華麗な手が飛び出し、加藤女流三段を投了に追い込みました。
加藤女流三段は負けはしたものの、善戦したと思います。西山女王と互角に戦える力があることを見せたと思います。

西山女王が1勝を返し、これで1勝1敗となりました。
第三局は、5月12日(火)、東京将棋会館で行われます!

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