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【映画】アンダーワールド3/ビギンズ [映画評]

アンダーワールド1で主要キャラだったルシアンの若き日を描きます。


アンダーワールド ビギンズ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

アンダーワールド ビギンズ [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
  • 発売日: 2017/06/07
  • メディア: Blu-ray



映画の冒頭で、軽く狼族(ライカン)と吸血鬼(バンパイア)との関係が描かれます。
吸血鬼族は狼族を奴隷にして、豊かな生活を送っていました。
ルシアンは狼族で初めて自由自在に狼から人間に戻れるタイプです。
そのためルシアンは奴隷でありながら特別扱いされ、鍛冶屋として生活しています。
吸血鬼族の君主はアンダーワールド1で長老として登場したビクターです。
ビクターの娘はソーニャで、勇敢な戦士でした。
ところが、ソーニャは異種族であるルシアンが恋に落ちてしまいます。
ルシアンは戦いに出たソーニャを助けるために掟を破ってしまい、むち打ちの刑を受けます。
ルシアンは奴隷の立場から脱出するために、戦いを決意します。
とまあ、こんなストーリーです。
物語の中盤で、ルシアンが立ち上がるシーンがあります。
そこから二人の密かな恋物語から、現在の境遇からの脱出劇へとシフトチェンジします。
二人に同情的な人物の助けを借りてルシアンは仲間を連れて脱出します。
しかしソーニャは秘密の関係がばれて軟禁されます。このあたりがミッドポイントでしょうか。
逃走していた主人公が、今度は反撃に出ます。
ソーニャはビクターに捕らわれて処刑されしまいますが、ひとり残されたルシアンは危機一髪のところを、仲間に救われて、ラスボスであるビクターとの一騎打ちを制してます。
が、実はビクターは逃げていて、鉄の棺桶にて長い眠りにつくところで映画は終わります。
助からないとアンダーワールド1に繋がりませんからね。
全体的にひねりが少ない気がしますが、定番通りの堅いストーリー展開かなと思います。
最初に世界観を提示し、次に恋愛と物語の方向性が示され、後半は逃亡から反撃です。
本来は何回か作戦を失敗させるところですが、仲間を助けきれない、ソーニャの脱出失敗など、本人以外の部分での失敗という点では緊迫感にかけるかもしれません。また、中盤のソーニャがルシアンに「明日処刑される」と告げるタイリミットのシーンも、取ってつけたような唐突感があるかもしれません。
吸血鬼という設定ですが、吸血鬼らしいシーンは陽の光を浴びると燃えるところと、血を吸うことで記憶を読み取るシーンぐらいです。
吸血鬼一族は科学者集団らしい設定で、科学を一切持たない狼族との対比を際立たせています。
もっともこの吸血鬼が科学的な武器を使うところは、アンダーワールドの世界観ぐらいでしょうか。
ちなみに、いままでの主人公であるセリーン(ケイト・ベッキンセイル)は一瞬しかでてきません。
製作費35百万ドルで興行収入91百万ドルは成功だと思います。

アンダーワールドの世界観を広げる前日譚を知りたいひとのために!
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第1回達人戦立川立飛杯(準決勝~決勝) [将棋]

予想通りの羽生世代祭りです。

〔日本将棋連盟達人戦〕
https://www.shogi.or.jp/match/tatsujin/index.html

過去には同じコンセプトの「富士通杯達人戦」が行われていました。
そのときの出場条件は40歳以上であり、当時は羽生世代はタイトルを保持していたので、タイトルフォルダーが優勝という少しコンセプトとのずれがありました。
今回は50歳以上となり、ベテラン棋士に活躍の場を与えて、ファンたちを楽しませるという達人戦のコンセプトにぴったりだと思います。
さすがに羽生世代は強いです。
準決勝以上は全員羽生世代となりました。まるで同窓会です。さて準決勝ですが……

[準決勝]
 森内俊之九段 ●―○ 羽生善治九段 
 丸山忠久九段 ○―● 佐藤康光九段

となり、決勝は羽生九段と丸山九段となりました。50代以上のレーティング1位と2位なので、結果からすれば順当ですがかなりの激戦でした。
特に森内羽生戦は、評価値こそ離れているものの、1手間違えたら大逆転という局面が続き、30秒の秒読みなのでハラハラドキドキの終盤戦でした。
そして、いよいよ決勝戦です。

[決勝]
 羽生善治九段 ○―● 丸山忠久九段

丸山九段得意の一手損角換わりから千日手模様となりますが、羽生九段が果敢にも打開します。
羽生九段優勢の終盤から丸山九段の馬を見捨てて桂馬を跳ねる勝負手が炸裂し、一時期は互角まで戻ります。
最終盤は詰むや詰まざるやをギリギリでしのいだ羽生九段が優勝。
秒読みでも正確なしのぎが目を見張りました。さすがは達人です。
初代達人は羽生九段となりました。
今期は主催者HPがなかったので、来期はHPができればいいなと思います。

羽生善治達人、おめてでとうございます。
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第50期岡田美術館杯女流名人戦 挑戦者決定リーグ最終一斉対局 [将棋]

内山あや女流初段がタイトル初挑戦なるか注目です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

〔棋戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/jo_meijin/2023/50hon.html

挑戦権は6勝2敗の里見香奈女流四冠と内山あや女流初段に絞られています。
両者勝ち、両者負けの場合はプレーオフで、白星と黒星に分かれた場合は勝者が挑戦権獲得です。
対戦相手の伊藤沙恵女流四段と上田初美女流四段は、3勝のため、負けるとリーグ陥落が決まるお互いにとって大一番です。
その結果は、

 里見香奈女流四冠 ○―● 伊藤沙恵女流四段
 内山あや女流初段 ○―● 上田初美女流四段

となり、里見女流四冠と内山女流初段のプレーオフとなりました。伊藤女流四段と上田初美女流四段は陥落です。
残留争いですが、最終戦を前にして2勝の香川愛生女流四段が陥落決定。
陥落の残り1枠ですが、

 渡部 愛女流三段  □―■ 加藤桃子女流三段
 山根ことみ女流二段 ○―● 香川愛生女流四段
 石本さくら女流二段 〇―● 鈴木環那女流三段

となり、4勝5敗の4位ながら順位の差で加藤桃子女流三段が陥落。
なんと加藤桃子女流三段と伊藤沙恵女流四段が揃って陥落という予想外の展開となりました。
2強+2強と言われてきましたが、女流のレベルが全体的に上がり、に差が詰まっているのかもしれません。

里見香奈女流四冠と内山あや女流初段とのプレーオフは、11月29日(水)に行われます!
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