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【映画】ザ・メキシカン [映画評]

ブラッドピットとジュリアロバーツのコンビが面白い犯罪ユーモア映画です。


ザ・メキシカン [Blu-ray]

ザ・メキシカン [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2013/09/20
  • メディア: Blu-ray



ブラッドピット演じる主人公はさえないチンピラです。
犯罪組織のボスから伝説の銃、メキシカンをメキシコから取りに行くよう命じられます。
ジュリアロバーツ演じる主人公の恋人は、組織から足を洗うという約束が反故にされたことに激怒。激しい痴話げんかの末に、主人公は追い出されるようにメキシコに飛びます。
で、主人公はさえないチンピラなので、簡単な仕事なのに失敗ばかりです。
その一方でメキシカンを狙う別組織が、恋人を拉致しようとします。
ですが、間一髪のところでボスが雇った殺し屋リロイが恋人を保護します。そして、リロイが恋人と銃を交換するよう要求してきます。
ところが、このリロイが偽物でした。
ボスの命令を伝える中ボスがボスを裏切っており、別組織と思われた人物こそ大ボスが雇ったリロイで、偽リロイは主人公が銃をネコババしたことにしてメキシカンを奪おうと画策していました。
偽リロイを片付けた後で、中ボスがメキシカンを狙ってメキシコにやってきます。

なんというか、西部劇のようなノリです。
ヒステリックな恋人を演じたジュリアロバーツはやりすぎな気がしますが、主人公が次々と間抜けな失敗をするところは面白いです。
ブラッドピットは、少しチャラい感じのキャラがとても似合っています。当時38歳です。
物語の重要なキーであるリロイですが、ホモで、とてもいいひとに描写されています。
主人公の恋人に愛について語ったりします。
ですが、これがあっさり主人公に殺されてしまうことに、しかも主人公の手助けをしているときに殺されてしまうことに驚きました。
ミッドポイントは失敗ばかりの主人公が、自ら解決に動き出すところです。そのために、助けに来た仲間も拘束して、ひとりで出ていきます。
途中で何度も同じ交差点をいったりきたりします。
これが物語のターニングポイントを表す糸の役目なのでしょう。
批評家の評価はあまり高くありませんが、ユーモアがよくで、十分に楽しめる映画です。
製作費57百万ドルに対して興行収入1億5千万ドルですからボチボチでしょうか。

ブラッドピットとジュリアロバーツのコンビを楽しみたいひとのために!
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第13期加古川清流戦第2局(藤本渚四段VS吉池隆真三段) [将棋]

藤本四段の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/

加古川清流戦は奨励会三段の活躍が目立つ印象があります。
優勝者こそいませんが、準優勝者として
宮本広志、石川優太、服部慎一郎、斎藤優希と過去11回(※第10回がコロナのため中止)で4人もいます。
この4人中、3人がプロ入りしているので、加古川清流戦の決勝進出は、ある意味では四段のチケットなのかもしれません。
吉池三段は前回の三段リーグでは2回連続の9-9の指し分けと、まだ本領発揮とはいっていません。
もし加古川清流戦で優勝すれば、苦戦中の三段リーグでも大きな励みになると思います。
さあ吉池三段は、奨励会三段として初の加古川清流戦優勝を達成できたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/seiryu/kifu/13/seiryu202311050101.html

ということで、将棋です。
本局は藤本四段の先手で、相雁木風となりましたが、先手が穴熊に進化して、後手は右玉に構えることで長い序盤戦となりました。
ただ、穴熊と右玉では玉の堅さが大差なので、実戦的には先手が勝ちやすそうです。
お互いに戦機をうかがう中で、藤本四段の角の利きを飛車が遮った瞬間に、後手が仕掛けていきます。
この仕掛けを誘ったのかもしれません。
後手は角の利きを活かしての端攻めです。お互いに秒読みなので、正確に受けるのは難しそうです。
しかし、藤本四段は崩れません。しっかりと受けていきます。
109手目に、穴熊らしく8八金と埋めたのが、受けの決め手でしょうか。
右玉は自らの玉頭から攻めるので、反動がきついです。
攻め足が止まった途端に反撃され、143手まで勝利して、藤本四段が2連勝で見事に加古川清流戦を制覇しました。
18歳での制覇は、加古川青流戦史上、最年少だそうです。

藤本四段おめでとうございます!
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