SSブログ

【書評】鍋倉夫『リボーンの棋士』 [書評]

年齢制限で奨励会を退会した元奨励会員がプロを目指します。


リボーンの棋士 全7巻 新品セット

リボーンの棋士 全7巻 新品セット

  • 作者: 鍋 倉夫
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • メディア: セット買い



基本的な構成としては、失ったものを取り戻す話です。
主人公は奨励会を退会したことで目標を見失いますが、将棋を再開して高みを目指します。
その過程で、自分が足りなかったもの、失ってしまったものを取り戻していきます。
主人公の相棒は陰気で、マイナス思考なのにプライドだけは高い男です。
そんな彼も、絶えず前にいる主人公に対して卑屈な思いを抱きつつも、最後は足りなかった素直さを手に入れいます。
将棋漫画として、かなり現実感があります。
突飛なキャラはいませんし、戦法や大局観の移り変わりも正確に描いています。
エンタメ性は欠けるかもしれませんが、ぼくは好きです。

リアルな将棋漫画を読みたいひとのために!
nice!(3)  コメント(6) 
共通テーマ: