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【書評】伊藤祐靖『邦人奪還~自衛隊特殊部隊が動くとき~』 [書評]

元特殊部隊員である著者による邦人奪還ミステリです。


邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―

邦人奪還―自衛隊特殊部隊が動くとき―

  • 作者: 伊藤祐靖
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2020/06/19
  • メディア: Kindle版



時事問題をふんだんに盛り込んでいます。
まず最初に中国による尖閣諸島占領作戦と、それを排除する自衛隊特殊舞台による活躍を描きます。
現場は必死なのに、上層部は臭いものに蓋、下々に汚れ役をやらせるのもお約束です。
これがプロローグとなり、本番は北朝鮮に拉致された邦人奪還作戦です。
党利党略から描かれた作戦ですが、現場では戦死者が続出しますが、邦人奪還には成功します。
国家の意思を真正面から取り上げようとした労作ですが、小説としてみるとキャラクターの性格設定が一面的になっていたのが残念です。

評判となった人気ミステリを読みたいひとのために!
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