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第80期順位戦展望【C級2組・開幕前】 [将棋]

棋士人生がかかるクラスです。

〔対戦表〕 
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80c2/index.html

昇級候補は、もやはネタとなっている佐々木大地七段でしょうか。レーティング的・実績的にC級2組はあきらかに不自然ですが、竜王戦も6組のままですし、これもある種の個性なのでしょうか。
竜王戦2組準優勝の八代七段もC級2組にとどまる棋士ではないと思います。
abemaTVトーナメントでエントリー枠を勝ち上がった小林裕士七段、梶浦宏孝六段、藤森哲也五段もこれから注目度が上がると思います。
降級点2つ持ちは、中田功八段、長岡裕也六段、佐藤慎一五段、田中寅彦九段の4人です。
”序盤のエジソン”こと田中九段は64歳なので十分奮闘したと思います。
コーヤン流の中田功八段は53歳で、コーヤン流に拘らなければまだまだ頑張れると思いますが、これも美学なのかなと思います。
”ギタシン”こと佐藤慎一五段は前期でフリークラス転身の危機をギリギリで切り抜けました。
プロ入りもギリギリだったので、今期もギリギリ力を発揮できるか注目です。

正直、このクラスは実力だけでなく組み合わせによる運不運も重要だと思います。
総合的にみて、昇級は服部慎一郎四段、八代弥七段、本田奎五段と予想します。

開幕はB級1組と同じく5月13日です!
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第80期順位戦展望【B級1組・開幕前】 [将棋]

なんといっても、藤井聡太二冠です。

〔対戦表〕 
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80b1/index.html

鬼の住処といわれるB級1組ですが、さすがに藤井聡太二冠で鉄板だと思います。
4強と言われますが、レーティング的には藤井二冠が抜けており、次のグループに3強が位置してます。
B級1組のレーティング2位である木村九段とは約200も離れており、よほどのトラブルがない限りは1期抜けになるかと思います。
問題は2位争いです。
木村一基九段、久保利明九段、近藤誠也九段が有力候補ですが、前期にA級復帰まであと一歩に迫った郷田真隆九段も侮れません。
千田翔太七段は、格下には圧倒的に強いですが、格上にはなかなか勝てないのが気にかかります。実力はあるはずなのですが。
A級から降級した稲葉陽八段と三浦弘行九段ですが、近年の調子から即復帰は厳しそうです。
三浦九段はA級で培った残留力を、B級1組で発揮する展開になるかもしれません。
降級枠が3つと厳しくなった残留争いです。
最近の調子からは阿久津主税八段、屋敷伸之九段、横山泰明七段あたりがピンチかもしれません。佐々木勇気七段も序盤でつまづくと、順位が低いだけに危ないです。
”セクシー”の異名がある松尾歩八段ですが、なんだかんだとB級1組の門番としてまだまだ活躍してくれると予想します。
まとめとして、今期の昇級は藤井二冠、木村九段。降級は阿久津八段、屋敷九段、横山七段と予想します

開幕は5月13日です!
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第80期順位戦展望【B級2組・開幕前】 [将棋]

かなりの混戦になりそうです。

〔対戦表〕 
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80b2/index.html

絶対的な本命が見当たらないメンバーです。
長らくA級、B級1組で活躍してきた行方尚史九段、丸山忠久九段、深浦康市九段は即復帰のチャンスですが、深浦九段の不調が深刻なので、序盤で躓くと厳しくなります。
若手では昨年度絶好調だった澤田真吾七段は順位4位と好位置です。増田康宏六段、丸山忠久九段戦を切り抜ければ昇級がずっと近づきます。
他の若手だと、村山慈明七段、中村太地七段、増田康宏六段、髙見泰地七段あたりが注目です。
順位が良く、対戦相手にも比較的恵まれている村山慈明七段、中村太地七段はチャンスを迎えています。
大ベテランの谷川浩司九段ですが、B級1組から落ちてきた3人とC級1組から昇級してきた3人中2人と当たる厳しい組み合わせです。
この組み合わせで勝ち越せれば、B級2組どころかB級1組への復帰も目指せると思います。
また、前期に終盤まで昇級の可能性を残してきた中村修九段も注目です。
昇級は丸山忠久九段、澤田真吾七段、増田康宏六段と予想します。

開幕は全クラスで最も早い5月12日です!
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【公募情報】第1回ものづくり大喜切グランプリ [公募情報]

マンガにオチをつける募集です。

〔主催者HP〕
https://www.techs-s.com/news/show/552/

テーマはIOTです。
IOTとは、”モノのインターネット”と訳されていますが、ようするにあらゆるものをインターネットでつなげることで、効率的になろうという感じです。
例えば、ポットの使用履歴から祖父母の安否を確認する、みたいなものも含まれると思います。
さて、公募ですが、すでにマンガが用意されています。
このマンガに面白いセリフをいれるというものです。
応募締切は令和3年6月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短文
大  賞:商品券3万円
応募締切:令和3年6月30日
応募方法:インターネット
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【公募情報】第65回群像新人文学賞(小説・10/15〆) [公募情報]

歴史ある純文学の新人賞です。

〔主催者HピP〕
http://gunzo.kodansha.co.jp/awards

歴代受賞者には、村上春樹、村上龍、高橋源一郎などの人気作家がいます。
当選作なし、優秀作なし、といった年も多く、応募作の中で一番を受賞させるのではなく優れた作品に賞を出す姿勢が徹底されているのかなとも思います。
制限枚数は幅広くて、70枚~250枚なので短編から長編までОKです。
応募締め切りは令和3年10月15日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:小説
当選作 :50万円
制限枚数:70~250枚
応募締切:令和3年10月15日
応募方法:インターネット、郵送

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第62期王位戦挑戦者決定リーグ最終一斉対局 [将棋]

紅組白組ともに全勝者がいない混戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/oui/

まずは白組から。
3勝1敗で並ぶのは木村一基九段、豊島将之竜王、澤田真吾七段です。
3人の直接対決はなく、全員が勝てば4勝1敗で並ぶため規定によりプレーオフです。全員が負ければ3勝2敗で4人が並ぶという大混戦になりますが、この場合はプレーオフは行われず、直接対決の結果により決まります。
すると豊島竜王と澤田七段が2勝1敗で並び、直接対決で勝利している豊島竜王が白組優勝となります。
その結果ですが
 斎藤慎太郎八段 ○―● 木村一基九段 
 豊島将之竜王  ○―● 片上大輔七段
 澤田真吾七段  ●―○ 佐藤天彦九段

となり、単独で4勝1敗となった豊島竜王の優勝です。
リードを確実に守り切った手堅い勝利でした。
残留争いは3勝2敗で木村九段と澤田七段が並びましたが、規定により直接対決を制した澤田七段が残留。木村九段は無念の降級となりました。
まさに最終一斉対局悲喜こもごもです。

紅組も3勝1敗で永瀬拓矢王座、羽生善治九段、佐々木大地五段が並んでいますが、羽生九段と佐々木五段の直接対決あるため、ここで勝利した棋士がプレーオフ以上が確定します。
永瀬王座は近藤誠也七段との対戦ですが、負けると挑戦権争いから脱落し、羽生佐々木戦の結果によってはリーグ落ちすらありえます。
残留2名の厳しさです。
それぞれの結果ですが

 佐々木大地五段 ●―○ 羽生善治九段
 永瀬拓矢王座  ●―○ 近藤誠也七段

となり、単独で4勝1敗となった羽生九段の優勝です。角換わりの3三金型という最新形で若手に立ち向かった50歳が、先手の銀を自陣直前まで引き込んでから8六歩と合わせていくという意表の攻めで快勝です。
永瀬王座は相掛かりからの乱戦に突入し、一手のミスが敗北に繋がる難しい戦いが続きますが、手持ちの飛車を活かした近藤誠七段の快勝譜となりました。
3勝2敗で永瀬王座、佐々木五段、近藤誠七段が並びますが、直接対決に勝利している佐々木五段が残留です。
永瀬王座、近藤誠七段は無念のリーグ落ちです。

王位戦挑戦者決定戦は、5月24日に関西将棋会館で行われます!
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創作状況【5月上旬】 [ぼくの公募状況]

緊急事態宣言の延長は避けられない模様。残念。

【サイトーメルマガ第164回の内容紹介】
◆本の選び方 ~ 読書のすすめ ~
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第74回)
◆公募情報数点
 来月のテーマは「読書のすすめ」です。
 次回発行は6月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
今週はバカミスです。
〔豆腐殺人事件〕
https://short-short.garden/S-uCTphZ

【TO-BE小説工房】
今月用の作品を推敲する。
元アイデアの残渣ともいえるデブリをバッサリ切り落としたら、少しまもとになった気がする。
こういう作業は頭の中でできたはずなのだが、最近はどうも書いてから気が付くことが多い。
たぶん、集中力がかなりない。

【SSスタジアム】
テーマは「誕生」ということで、最近の流行りの系統で書いてみる。
アイデアは流行系を取り入れたつもりだけど、文体はいままでの積み重ねがあるからそう簡単に変えられない。
ストーリーに繋がりのない、どうでもよいけど雰囲気が良い描写が流行だとは思うのだが、どうもそういうのが苦手で。
ぼくのベースはビジネス文書なので、無駄なものは切り落とすのがクセというか、切り落とさないと気が済まないので。

【星新一賞】
今年は何を出そうかなと考える。
順番を入れ替えて、風変わりな作品を先にしようかと考え中。アイデア的に星新一賞向けだと思うので。

【創元SF短編賞】
来年用の作品はできているので、しばらく放置です。

【坊ちゃん文学賞】
受賞作が公開されているので、順番に読みます。

 佳 作 『象と暮らして』森水陽一郎
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/bocchan.files/17th-04-zou.pdf

これは分かりやすい縮小と組み合わせ法です。
子宝を授かるお守りとして、体重2キロの手乗り象を受け入れる話です。寿命は1カ月ほどで、最後まで面倒を見ることで、願いが叶います。
この設定は、一時期大流行したミサンガの応用ですね。
ストーリー的にはオチはなく、結末を読者にゆだねるリドルストーリーになっています。
構成的には、お互いに問題を抱えている夫婦が、手乗り象との生活を通じて、夫婦の再生を目指します。
象を外に出すことで効力が薄まるのですが、お互いにぶつかり合いながら外に出すことで、お互いが本当に求めているものをうっすらと悟ります。
このシーンがミッドポイントになります。
とまあ、分析は可能ですが、実作に応用するのは難しそう。そんな作品です。

【福島正実SF童話賞】
気がむいたら校正します。

【ゆきのまち幻想文学賞】
小冊子が来たら、分析をしてメルマガのネタにします。はい。


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第79期名人戦第3局(渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

渡辺名人の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

都成竜馬六段の実家は乳業会社、永瀬拓矢王座の実家はラーメン屋と実家が事業を営んでいる棋士は多数いますが、斎藤八段の実家はCOCO壱番屋のフランチャイズオーナーです。
この実家の縁で、斎藤八段が獲得した第66期の王座就位式に、COCO壱番屋の創業者である宗次徳二が来賓として祝辞を述べています。
名人戦の主催者は毎日新聞と朝日新聞で、協賛に大和証券グループが加わっています。
棋戦の主催者は、歴史的経緯からほとんどが新聞社です。
ところが各社とも大幅な部数減に苦しみ、リストラが始まるなど経営的に苦境に立たされています。
このご時世の中で、新聞各社がいつまで主催を維持できるのか分かりません。
女流棋戦は様々な業種が主催者として参入しています。
棋士の繋がりを活かし、協賛を増やしてく努力が必要なのかなと思います。

〔棋譜〕※ロック将棋さんより
https://6shogi.com/79meijinsen3/

ということで将棋です。
戦型は矢倉となりますが、先手の斎藤八段は銀を前に繰り出しての急戦策です。
対する後手渡辺名人は金銀3枚でがっちりと矢倉を組みます。
しかし、玉は矢倉城の外です。
一日目は駒組と小競り合いで終わり、本格的な戦いは二日目です。
斎藤八段は2筋の突き捨てから継ぎ歩で味付けをしてから、中央に金銀を集中させて盛り上げていきます。
人間の目には互角に見えますが、60手を越えた辺りから評価値が後手に振れ始めます。
終局時の局面を見ると、先手の金銀が中央で働いていないのに比べて、後手の金2枚はしっかりと玉頭をガードしています。
読みというより、大局観の差が、勝敗を分けたのかもしれません。
じわじわとリードを広げた渡辺名人ですが、最後は飛車を当たりを無視して踏み込み、91手までの完勝となりました。持ち時間を2時間20分も残す夕休前の決着です。

スコアは2―1ですが、先手番を落としたことで斎藤八段は苦しくなってきました。
第4局は5月19、20日に、長野県高山村「緑霞山宿藤井荘」で行われます!
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第31回世界コンピューター将棋選手権 [将棋]

将棋界におけるGWの風物詩です。

〔特設サイト〕
http://drhoshiken.com/wcsc/31/

〔棋譜中継〕
http://drhoshiken.com/wcsc/31/

いつものように1次予選、2次予選、決勝リーグと3日間に渡る戦いです。
1次予選にはネタ勢と呼ばれる風変りなプログラムが登場しますが、今年度も「重力場計算法」という駒の利きを重力の強さに例えた独自のアルゴリズムです。
ですが、残念ながら1次予選敗退です。
注目は「やねうら王」、NHK杯将棋トーナメントで採用されたAI「PAL」でしたが、なんと「やねうら王」が後手番でPALを破りながら後半のマシントラブルで2日目の二次予選敗退の波乱です。
さて、3日目の決勝リーグです。総当たりです。勝ち残った8プログラムによる総当たり戦です。
2次予選でライバルをなぎ倒してきたことで優勝候補筆頭に上がった「白ビール」ですが、決勝では初戦で躓き第5戦で「elmo」にリベンジされて優勝争いから脱落です。
初戦で「elmo」に勝利した「PAL」ですが、「白ビール」に敗れたことで優勝争いは最終戦までもつれ込みます。
そして、「PAL」が最終戦で敗れたことで、「elmo」が逆転で2回目の優勝を飾りました。
同じプログラムなのに、勝ったり負けたりするところが、将棋の奥深さだと思います。

「elmo」の開発者のみなさま、おめでとうございます!
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最近の日常【令和3年5月上旬】 [日常]


〔たまにブログの閲覧数が跳ね上がる話〕
ブログの閲覧数は、通常600~800なのだが、ときおり1300を超える。スポットで2000を超えることがある。
しかも一度1000を超えると、1週間ぐらい継続することが多い。
そして、急に元のペースに戻る。
むかし、どこかの記事で紹介されたりしたことがあり、そのときに跳ね上がったことはある。
が、最近はそういうこともなく、マイペースのはずなので、こうして急にカウントが回る理由が見当たらない。
そのあたりの分析ができていれば、アクセス数が伸びそうな記事を書くんですけどね。
なにはともあれ、ありがたいことです。

〔北日本銀行の株主優待の話〕
北日本銀行の株主優待カタログが届いた。
震災復興につながる地域特産品をセレクトしたラインナップになっているのが特長です。
海産物、お酒、お菓子などジャンルとしては一通り揃っています。
個人的にはサバ缶か南部せんべいかアイスかと思っているが、どうしよう。
いま、カタログ系の株主優待の株を何社か持っていて、合計して年6回になる。
だからたまには変わったものを選んでもいいのだが、なんだかんだと無難なアイスになりました。
とりあえず、数量があって、当たりはずれのないものということで。
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