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【公募情報】第6回憲法改正(改憲)川柳コンクール [公募情報]

憲法改正をみんなで考えるのはよいことです。

〔主催者HP〕
http://atarashii-kenpou.jp/event/senryu-contest2020.html

今年で6回目になるようです。
主催者が憲法改正を目指していることもあり、受賞作は憲法改正を目指すものが多いです。
また、基本的にユーモア系は少なく、真面目な作品がほとんどです。なお、改憲反対的内容の作品は受付不可となることに注意してください。中立まではセーフのようです。
入賞者を見ると、同一作者が複数受賞している例が多いので、応募者数が少ないのかもしれません。
そういった意味で、ねらい目の可能性があります。
応募締切へ令和2年3月25日です!

<募集要項抜粋>
応募内容:川柳
テーマ :憲法改正(今年の提言:憲法改正は国民の権利であり義務である)
大  賞:賞金3万円+書籍
応募締切:令和2年3月25日
応募方法:インターネット、FAX、郵送
その他 :1人5作品まで
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【書評】大倉祟裕『三人目の幽霊』 [書評]

落語雑誌の編集長が探偵役となり、落語界におきる事件を解決してきます。


三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ)

三人目の幽霊 (創元クライム・クラブ)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2001/05
  • メディア: 単行本



表題作『三人目の幽霊』は、第4回創元社短編推理小説賞で佳作に輝いた作品です。
さて、落語雑誌編集長の牧が主人公ですが、タイプを分類するとしたらエルキュールポアロ型で、話を聞いただけで概ねの犯人像が見えるという探偵です。
あとは断片的な情報が、最後にまとまったストーリーとして繋ぎ合わされます。
落語界を舞台にしているので、ときおり名作落語が取り上げられ、それが事件解決の鍵となっていきます。
個人的には、これだけの情報で、推理を組み立てるのは無理だろうと思うこともありますが、推理マニアならできるのでしょう。
そうしたことができるのが、本格推理マニアたちです。

落語と推理のコラボを楽しみたいひとのために!
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【公募情報】第6回世界に一冊だけの本・展inさっぽろ [公募情報]

世界に一冊だけの本を作ろう! という公募です。

〔主催者HP〕
https://sapporo-community-plaza.jp/artculture_event.php?n=94332&o=add

とくに賞があるわけではなく、したがって賞品もありません。
自分で作った本を持ち込みor郵送し、展示し、来場者に読んでもらうためのものです。
とても珍しく、独創性あふれる企画だと思います。第6回と続いていることから、愛好者は多いものと予想されます。
展示する場所は札幌市北区区民センターで、展示期間は令和2年5月18日から同月31日までのおよそ2週間です。
印刷業者に依頼したものは不可であることにご注意ください。
持ち込み期限は令和2年5月2日です!

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第45期棋王戦第2局(渡辺明棋王VS本田奎五段) [将棋]

渡辺棋王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

本田五段の師匠は宮田利男八段です。
すでに引退されていますが、現役時代から弟子を多く取り、斎藤明日斗四段も宮田門下ですし、さらに三段リーグに2人います。
関東の名門といえば、渡辺棋王を輩出した所司門下と、高見前叡王を初めとして棋士多数の石田門下が有名ですが、弟子が育っていけば第3勢力になるかもしれません。
門下生がタイトルを取れば、師匠が経営する将棋教室も大いにプラスになることと思われます。
柏にある石田九段の将棋クラブは大盛況のようで、藤井聡太ブームもあり、小学生教室に親子が押しかけているようです。
弟子の活躍こそ、師匠の喜びです。
さあ、本田五段は師匠への恩返しのためにも、タイトル獲得に近づけるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/45/kiou202002160101.html

先手が本田五段となれば、相掛かりです。
渡辺棋王も、第一人者として、挑戦者の得意戦法を真っ向から受けて立ちます。
序盤はお互いに手探りで進みますが、本田五段が53手目に持ち角を盤上に放って局面が動き始めます。
香取りの筋を受けるために歩で謝ったことで、渡辺棋王は飛車を使いにくくなりました。
それを見た本田五段が玉を7九まで持っていきます。
あと1手で入城というところで、本田五段は右辺から攻めかかります。
入城しても固くならないとの判断かもしれません。
変化が難しかったのか、やや一直線の展開で先手が有利になります。
そこから控え室にはない手が続き、先手変調かと思われましたが、91手目に馬のただ捨てという鮮やかな決め手がありました。
取れば詰みなので止むを得ない合駒ですが、続けて6一金打ちと二手連続のただ捨てが登場です。
取れば詰みはありませんが、王手龍取りを食らっては勝ちはありません。
渡辺棋王は詰まされる順を選び、先手本田五段の嬉しいタイトル戦初勝利となりました。
これで1勝1敗です。

第3局は3月1日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!
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【書評】稲垣栄洋『怖くて眠れなくなる植物学』 [書評]

『面白くて眠れなくなる植物学』の続編です。


怖くて眠れなくなる植物学

怖くて眠れなくなる植物学

  • 作者: 稲垣 栄洋
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2017/07/15
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



あとがきで著者が告白しているように、依頼を受けたときに何を書くのか困ったそうです。
前半は困惑が見て取れますが、後半になると筆が乗ってきたのか面白い話がポンポンでてくる。
日本国内のヒガンバナは3倍体のため、種を作ることができません。つまり、墓場に咲くヒカンバナは誰かがそこに植えたのです。
また、ヒガンバナは球根に毒があるが水に晒して毒を抜くと、でんぷんが取れます。だから非常食として植えられたそうです。
四葉のクローバーは突然変異か成長点が傷つくことで生まれるため、踏まれる箇所ほど四葉が多いとか。
レウコクロディウムに感染したカタツムリの異常行動、マダケは約120年に1度花を咲かせて枯れるが、前回の開花が1970年代なので次が2090年とか、興味深い話がたくさんです。

読んで損のない本だと思います!
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【公募情報】第35回国民文化祭・全国漢詩の祭典 [公募情報]

貴重な漢詩の公募です。

〔主催者HP〕
https://www.pref.miyazaki.lg.jp/miyazaki2020/event/end-20191003165903.html

募集形式は「七言絶句」で題材は自由です。
漢詩というと歴史のイメージが強く、昭和前半までは教養のひとつとして多くの文化人が作っていたイメージがあります。
いまは学校で少し触れる程度で、読めるひとは限られています。
それだけに入賞確率の高い公募になるかもしれません。
応募締切は令和2年4月30日です!

<募集要項抜粋>
応募内容:漢詩
形  式:七言絶句
賞   :多数
応募締切:令和2年4月30日
応募方法:郵送
その他 :参加料2,000円(高校以下は無料)
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第5期叡王戦挑戦者決定戦第2局(豊島将之竜王名人VS渡辺明三冠) [将棋]

渡辺三冠の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://www.eiou.jp/

渡辺三冠は多忙を極めています。
王将戦、棋王戦を平行して戦いながら、さらに叡王戦挑戦者決定3番勝負と、番勝負を3つ平行しています。
勝ちまくっているからこその多忙ですが、三十台半ばにして初体験なので疲労が心配されます。
とはいえやはり勝ち続けており
王将戦は2勝1敗、棋王戦は1勝0敗、さらに順位戦でも連勝継続中です。
豊島竜王名人は、順位戦がないこともあり、冬はひと段落です。体力を温存し、研究ストックも蓄積できる有利な立場にあります。
さあ第2局はどのような将棋になるでしょうか!

〔棋譜〕
http://www.eiou.jp/kifu_player/20200213-1.html

ということで将棋です。
渡辺三冠が先手で角換りとなりますが、最近は後手の対策が進化し、仕掛けるタイミングが難しくなっています。
お互いに相手の最善形を崩すために複雑な手待ちをしますが、その中で41手目の9八香が波紋を呼びます。
それを見た豊島名人が仕掛けます。
9八香が狙われやすい駒となり、渡辺三冠の指し手に制約がかかります。
豊島名人は7二角と遠見の角で香車を狙い、徐々に局面をリードしていきます。
渡辺三冠はやむなく歩頭桂の筋で攻めますが、がっちり受けられ、攻めが切れたところで投了しました。
やや早いですが、勝負手が見つからない以上、止むを得ないと思います。

これで挑戦者決定は第3局に持ち込まれました。
最終局は2月24日に行われます!
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第46期岡田美術館杯女流名人戦第3局(里見香奈女流名人VS谷口由紀女流三段) [将棋]

※2月11日(祝・火)の対局です。

里見香奈女流名人の2勝で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

谷口女流三段は里見女流名人と分が悪いです。というより1勝11敗と完全に圧倒されています。
将棋世界でのインタビューでも、里見女流名人とのはあらゆる面で差があることを認めていて、4局目にいくことが目標となっているぐらいです。
挑戦者なのだから謙遜する部分はあると思いますが、謙遜しすぎると悲観的になり、見えるべき手が見えなくなることがあると思います。
第1局目でも、里見女流名人の攻めを交わそうとして、逆に一気に潰されてしまいました。
里見女流名人に対する信用というか、圧倒されてきたマイナスの記憶が差し手に影響を与えているとしたら残念なことだと思います。
ひとつ勝てば伸び伸び指せるようになると思います。今回は「内容より結果を」と決意しているだけに、結果がひとつ出ればまた変わってくるかもしれません。
さあ、谷口女流三段は待望のシリーズ1勝目を上げることができるでしょか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/46/joryumeijin202002110101.html

ということで将棋です。
先手谷口女流三段の中飛車に、後手里見女流名人は相振り飛車を選びます。
飛車の位置を比べると、先手と比べて後手の方が玉に近いです。
その分だけ、攻め合いになったときに後手が早くなる可能性があります。
評価値も後手やや有利を示し続けます。
小競り合いがひと段落した段階で、里見女流名人は悠々と飛車を下段まで引きます。
この局面が一番評価値的には接近した瞬間となりました。
谷口女流三段は金を引いてさらに駒組みを進化させよとしますが、本格的に仕掛けられて劣勢に追い込まれます。
谷口女流三段は拠点に銀を打ち込みますが、里見女流名人はその銀を相手にせず金を寄せます。
こうして攻撃陣を重くするのが、アマチュアも見習いたい受けのかたちです。
以下は先手玉をノータイムで寄せきり、持ち時間3時間のうち1時間以上を残す圧勝となりました。

里見女流名人は3勝0敗のストレートでタイトルを防衛し、女流棋戦史上初の11連覇を達成しました。
里見女流名人おめでとうございます!
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第13回朝日杯将棋オープン戦(準決勝・決勝) [将棋]

藤井聡太七段が3連覇に挑みます。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/asahi/

前身である全日本将棋プロトーナメントも含めても、3連覇を達成したのは谷川浩司と羽生善治しかいません。
全日本将棋プロトーナメントは決勝が3番or5番勝負、朝日杯将棋オープン戦は前期優勝者との挑戦者手合いなので、すべて一発勝負になってからの3連覇は羽生善治のみです。
藤井聡太七段が三連覇となれば、偉大なるレジェンドの記録に若くして並ぶことになります。
観覧席はまたたくまに売切れるなど、ファンの期待も高まっています。
ではその結果ですが

※以下の棋譜はロックショウギさんからリンクを貼らせていただきました。
〔準決勝1 永瀬拓矢ニ冠VS阿久津主税八段〕
 [棋譜] https://6shogi.com/13asahi14/
永瀬二冠に6連敗中の阿久津八段ですが、本局ではうまく指しまわし、優勢に立ちます。
しかし、連敗中の相手だと意識してしまうのか、100手目の筋っぽいう4八歩が悪手で、一気に永瀬二冠に寄せきられてしまいました。
ここは香車を打って玉頭を厚くしておけば、優勢を保てたようです。
これで永瀬二冠が決勝進出です。

〔準決勝2 藤井聡太七段VS千田翔太七段〕
 [棋譜] https://6shogi.com/13asahi13/
注目の一戦は角換り腰掛銀の最前線です。
先手が入城し、後手が6五歩から仕掛け、先手が飛車回りで反撃する形です。
アクロバティックな6四銀に飛車を引くまでが定跡。
ここから分岐しますが、後手藤井七段は7五歩を選択します。
先手千田七段は数秒単位の早指しを続けますが、「研究ではなく変化の余地がないから」
とのこと。
後手は玉が露出しているのでやや勝ちにくい形かと思っていましたが、76手目に飛車を取った手が敗着となったようです。
中央に作られた竜が厚く、玉の安定度の違いもあり、千田七段が激戦を制しました。
藤井七段三連覇の夢は、準決勝で散りました。
本局は、今後の研究課題になると思います。

〔決勝 永瀬拓矢ニ冠VS千田翔太七段〕
 [棋譜] https://6shogi.com/13asahi15/
決勝も角換り腰掛銀になりますが、準決勝とは違う形です。
流行最先端の後手待機戦術に対する先手桂跳ねからの成り捨ててではなく、桂馬を4五で取らせている間に歩を伸ばす戦術を取ります。
研究勝負なら千田七段が勝ちそうですが、流行最先端は後手が良いと判断しているのかもしれません。
先に桂得したものの歩切れで難しい局面。ここで永瀬二冠は馬を作って受けつぶしにでます。
まさに永瀬ワールドです。
先手の受けに後手の攻めが続き、単騎の後手玉が捕まるかどうかの勝負となります。
なんとか逃げ切れそうかという場面で、ゴツク2五銀と打ったのがどうも一手バッタリに近い悪手となってしまったようです。
角で銀をむしりとられ、腹銀に近い形で4六銀と縛られて身動きが取れません。
見落としかもしれません。
その数手前で、玉を上がらずに横に逃げていてれば、何でもなかったようです。
これで千田翔太七段は朝日杯初優勝を決めるとともに、一般棋戦初優勝を飾りました。
おめでとうございます!
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【書評】大倉祟裕『福家警部補の考察』 [書評]

福家シリーズの第5段です。


福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)

福家警部補の考察 (創元クライム・クラブ)

  • 作者: 大倉 崇裕
  • 出版社/メーカー: 東京創元社
  • 発売日: 2018/05/21
  • メディア: 単行本



今回は短編4本が収録され、いかにも福家シリーズといった趣がします。
『東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き』では、倒叙ミステリとしては珍しいタイムリミットの設定がなされています。
この設定を成立させるためにいろいろと苦労を重ね、ラストでは福家が犯人を罠にかけます。
この罠を成立させるためにキャラクターにある設定がなされて・・・・・・とかなり技巧が詰まった作品です。
それだけに作為がいろいろと目立つというマイナス面はありますが。
福家シリーズを楽しめる短編集だと思います。

倒叙ミステリを楽しみたいひとのために!
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