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第45期棋王戦第2局(渡辺明棋王VS本田奎五段) [将棋]

渡辺棋王の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

本田五段の師匠は宮田利男八段です。
すでに引退されていますが、現役時代から弟子を多く取り、斎藤明日斗四段も宮田門下ですし、さらに三段リーグに2人います。
関東の名門といえば、渡辺棋王を輩出した所司門下と、高見前叡王を初めとして棋士多数の石田門下が有名ですが、弟子が育っていけば第3勢力になるかもしれません。
門下生がタイトルを取れば、師匠が経営する将棋教室も大いにプラスになることと思われます。
柏にある石田九段の将棋クラブは大盛況のようで、藤井聡太ブームもあり、小学生教室に親子が押しかけているようです。
弟子の活躍こそ、師匠の喜びです。
さあ、本田五段は師匠への恩返しのためにも、タイトル獲得に近づけるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/45/kiou202002160101.html

先手が本田五段となれば、相掛かりです。
渡辺棋王も、第一人者として、挑戦者の得意戦法を真っ向から受けて立ちます。
序盤はお互いに手探りで進みますが、本田五段が53手目に持ち角を盤上に放って局面が動き始めます。
香取りの筋を受けるために歩で謝ったことで、渡辺棋王は飛車を使いにくくなりました。
それを見た本田五段が玉を7九まで持っていきます。
あと1手で入城というところで、本田五段は右辺から攻めかかります。
入城しても固くならないとの判断かもしれません。
変化が難しかったのか、やや一直線の展開で先手が有利になります。
そこから控え室にはない手が続き、先手変調かと思われましたが、91手目に馬のただ捨てという鮮やかな決め手がありました。
取れば詰みなので止むを得ない合駒ですが、続けて6一金打ちと二手連続のただ捨てが登場です。
取れば詰みはありませんが、王手龍取りを食らっては勝ちはありません。
渡辺棋王は詰まされる順を選び、先手本田五段の嬉しいタイトル戦初勝利となりました。
これで1勝1敗です。

第3局は3月1日(日)に新潟県新潟市「新潟グランドホテル」で行われます!
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