【書評】稲垣栄洋『雑草は踏まれても諦めない~逆境を生き抜きための成功戦略~』 [書評]
雑草の「強み」を解説した新書です。
雑草は弱いです。植物の王者である大木には太刀打ちできるわけもなく、森林には繁茂できません。
だが、弱いからこそ、強い植物が進出できないところで、繁殖できるよう進化してきました。
そうした雑草の生存戦略が詰まっています。
特に驚いたのは、「雑草は一斉に発芽しない」ことです。
これは一度に発芽して、環境の変化による絶滅を防ぐためであり、人間が雑草を刈っても刈っても生えてくるのは、この発芽時期のズレによるものです。
数百年も沈黙を続けてなおかつ発芽できる種もあったそうです。
また、踏まれても大丈夫な仕組みとか、葉や茎を切り取られても回復する仕組みとか、雑草の戦略がどんどんでてきます。
植物に対する見方が変わると思います。
雑草の秘密を知りたいひとのために!
雑草は踏まれても諦めない - 逆境を生き抜くための成功戦略 (中公新書ラクレ)
- 作者: 稲垣 栄洋
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/10/09
- メディア: 新書
雑草は弱いです。植物の王者である大木には太刀打ちできるわけもなく、森林には繁茂できません。
だが、弱いからこそ、強い植物が進出できないところで、繁殖できるよう進化してきました。
そうした雑草の生存戦略が詰まっています。
特に驚いたのは、「雑草は一斉に発芽しない」ことです。
これは一度に発芽して、環境の変化による絶滅を防ぐためであり、人間が雑草を刈っても刈っても生えてくるのは、この発芽時期のズレによるものです。
数百年も沈黙を続けてなおかつ発芽できる種もあったそうです。
また、踏まれても大丈夫な仕組みとか、葉や茎を切り取られても回復する仕組みとか、雑草の戦略がどんどんでてきます。
植物に対する見方が変わると思います。
雑草の秘密を知りたいひとのために!