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【書評】ジョン・グリシャム『謀略法廷』 [書評]

日本とは一風違う文化が垣間見れます。


謀略法廷〈上〉 (新潮文庫)

謀略法廷〈上〉 (新潮文庫)

  • 作者: ジョン グリシャム
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 文庫




謀略法廷〈下〉 (新潮文庫)

謀略法廷〈下〉 (新潮文庫)

  • 作者: ジョン グリシャム
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2009/06/27
  • メディア: 文庫



ジョン・グリシャムは『評決のとき』でデビューし、作品の多くが法廷を舞台にしています。
謀略法廷も法廷を舞台にしていますが、むしろ裁判官を選ぶ裁判がメインです。
大企業が土壌汚染を侵し、4100万ドルの倍賞判決がでるところから物語は始まります。
そこで大企業が取った作戦というのが、意のままになる人物を裁判官として送り込むことです。
誹謗中朝の雨あられがふる選挙戦が始まり、中道の裁判官が極左の扱いをされて追い落とされます。
もちろん裁判も逆転し、大企業の株価は戻ります。
この株価が上下する過程で、大企業のオーナーはさらなる大もうけをして高笑いです。
選挙戦がリアルで、資金が結果を左右するのもうなずけます。

リアルな黒い話を読みたいひとのために!

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