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【映画】ジョニー・イングリッシュ/気休めの報酬 [映画評]

Мr.ビーンで有名なローワン・アトキンソンがドジなスパイを演じる2作目です。


ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [Blu-ray]

ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/12/05
  • メディア: Blu-ray



映画はアトキンソン演じるジョニー・イングリッシュがチベットで修行しているシーンから始まります。
主人公はモザンビークで首相暗殺阻止に失敗して、左遷されれていました。
それからスパイとして復帰して中国首相の暗殺計画阻止のため動きますが、いつものように失敗ばかり。
中国種首相の暗殺を計画しているのは、ボルテックスという集団であること知ります。
そのボルテックスのメンバーに、イングリッシュが所属するМI7の職員もいることを知ります。
イングリッシュは二重スパイの陰謀を阻止できるのか、という感じです。
ビーンとは異なり、イングリッシュはそれなりにしゃべります。
シリアスなシーンも、アクションシーンもこなします。そうした中で、小ネタのギャグをどんどん挟んでいくスタイルです。
全体的に007のパロディで、ボンドガールもヒロインとして登場したりします。
専門家の評価は高くないようですが、個人的には十分に楽しめました。素直に笑いましたし、ストーリーも楽しめました。
コメディ映画として考えると、シリアスなシーンが多すぎた気もしますが、ビーンのイメージが強いアトキンソンの別の一面を見ることができたと思います。
製作費45百万ドルで興行収入1億59百万ドルですから、ぼちぼちの成績だと思います。

アトキンソンの新たな一面を見たい人のために!
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【書評】髙橋洋一『FACTを基に日本を正しく読み解く方法』 [書評]

定量的議論と「川を上り、海を渡る」のススメです。


FACTを基に日本を正しく読み解く方法 (扶桑社BOOKS新書)

FACTを基に日本を正しく読み解く方法 (扶桑社BOOKS新書)

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2020/04/30
  • メディア: Kindle版



本書ではあまり触れられていませんが、定性的と定量的の違いを把握する必要があります。
定性的とは数値・数量的に表せない性質をさし「好き、嫌い」といった感情的なジャンルもここに入ります。
定量的とはその逆で、数値や数量的に表せる性質のことです。
著者の特長は、徹底的に定量的に議論し、定性的な議論には乗らないことです。
すべて数字で表すので、議論に強いし、説得力もある。
貿易赤字になると大騒ぎになりますが、実は景気との関連性はほとんどありません。
経済が発展すると貧富の差が拡大することは、資本収益率と所得収益率の差で簡単に説明できます。
このような調子で、数字による議論で、日本にはびこる俗論をバサバサと切っていきます。

ただ弱点もあり、まだ定量化されていない要素があると、そこが完全に抜け落ちてしまいます。また、どうしてもマクロ的視点になるので、現場では必要となるミクロの視点とのバランスが難しいです。

著者が主張するもうひとつの議論のカギが、「川を上り、海を渡る」です。
これは著者が完了時代に先輩から教わったそうですが、「川を上り」とは歴史や経緯を調べること。「海を渡る」とは、海外の事例を調べることです。
これは非常に有効で、定量的議論と組み合わせれば、そうそう間違えることはないのかな、という気がします。
少なくとも非常識な結論には至らないと、経験上からも言えると思います。

怪しい議論に惑わされないために!
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