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【映画】センター・オブ・ジ・アース2 [映画評]

今度は神秘の島を冒険します。


センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 [Blu-ray]

センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
  • 発売日: 2013/02/06
  • メディア: Blu-ray



シリーズ2作目ですが、前作とキャストは異なりますし、ストーリー上のつながりもほぼありません。
ジュマンジ2と同じパターンです。
いずれもドウェン・ジョンソンが主演しています。シリーズ・ツー男なのかも。
それはそうと、ストーリーです。
主人公は義父母と住む高校生。彼は祖父と同じく、ヴェルヌの小説を事実を信じていました。
義父との関係はしっくりいっていません。
それが義父と共同で本に隠された暗号を解くことで『神秘の島』の位置を知り、二人で冒険に出かけることになります。
現地で親子が経営するヘリコプターを借りますが、嵐に巻き込まれて墜落。そこに神秘の島がありました。
奇妙な生物がたくさんいて、祖父とも再会します。ちなみに祖父役はマイケル・ケインです。本当に様々なキャラを演じられている俳優です。
しかし、この島は70年間隔で沈没と浮上を繰り返す奇妙な性質を持っていました。
その沈没が直前に迫り、主人公たちは島からの脱出を目指します。
という感じです。
基本的には荒唐無稽な冒険譚ですが、そこに軽いスパイスとして主人公と義父との和解、考えがバラバラだった登場人物たちが脱出に向けて力を合わせる、という要素を加えています。
ミッドポイントは日記を発見したシーンあたりでしょうか。
ここから脱出に向けて全員が一丸となります。
巨大蜂を突然に乗りこなしたり、140年前のノーチラス号がボタン一つで急激に排水したり、客観的には無理と感じるシーンもありますが、そこは原作なんですかね。
自分は原作を読んでいないので、なんともかんとも。
それはそうと、次々と迫る危機とユーモアというエンタメとしての基本的要素は抑えており、肩ひじ張らずに荒唐無稽さを楽しめる映画かと思います。
映画はこれでいいんですよ、とぼくは思います。
製作費79百万ドルで、興行収入3億26百万ドルなので成功作だと思います。

ヴェルヌのファンのために!
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【書評】ポール・フレンチ『真夜中の北京』 [書評]

1937年1月、北京で発生して迷宮入りしたパメラ・ワーナー殺人事件の真犯人を追います。


真夜中の北京

真夜中の北京

  • 作者: ポール フレンチ
  • 出版社/メーカー: エンジンルーム
  • 発売日: 2015/08/11
  • メディア: 単行本



パメラ・ワーナーの養父は元英国領事で、北京が気に入って永住の地としていました。
当時の警察が捜査しましたが、英国領事からの妨害などで、容疑者は何人か上がったものの調査が行き届かず、迷宮入りします。
納得できなかったワーナーは自ら探偵を雇い、得た証拠を領事等にたびたび郵送して再捜査を依頼しますが、ワーナーの手紙が省みられることはありませんでした。
著者は当時の新聞記事、捜査記録、ワーナーの手紙を丁寧に通読し、ノンフィクションとしてまとめたのが本書です。
驚くことに、ワーナーは真犯人にたどり着いており、それは当時の警察がマークした容疑者のひとりでした。
約80年前の事件なので、当然ことながら、事件の関係者は全員故人となっています。
それでもここまで迫れることに、ライターの力を感じます。
非常に興味深いノンフィクションだと思いました。

実録事件物が好きな人のために!
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