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【映画】Мr.ビーン/カンヌで大迷惑 [映画評]

素直に笑えて、最後はきれいにまとまる良作コメディ映画です。


Mr. ビーン カンヌで大迷惑?! [Blu-ray]

Mr. ビーン カンヌで大迷惑?! [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: Blu-ray



映画版Мr.ビーンの第2作になります。
懸賞で南仏旅行があたったビーンが、イギリスからフランス・カンヌに向けて旅立ちますが、例のごとく次から次へとトラブルに巻き込まれてまったく到着しません。
ひょんなことから親とはぐれた(ビーンの責任)た子供と一緒に行動しますが、その親が有名映画評論家で、知らぬ間にビーンは誘拐犯にされます。
様々な場所でトラブルを巻き起こし、駆け出しの女優の車でカンヌに向かいます。
そこで会場に潜入し、助けてくれた女優のシーンがカットされたことを知ったビーンは、義侠心を起こして、旅行中に撮影したビデオを映画に挟み込むことを画策します。
という感じです。
ロワーン・アトキンソンのコミカルな演技は鉄板です。世界的なコメディ俳優だなあと思います。
小ネタと次から次へと注ぎ込みながら、ずーっと撮影してきたビデオがラストで大活躍します。こうした脚本の妙も感じられます。
ミッドポイントは、一度ははぐれた少年と再会するシーンです。
迷惑ばかりかけているビーンですが、不思議な魅力で友達を作ってしまう。その様子を女優をが見て、ビーンに心からの信頼を寄せます。
コメディですが、こうした心情の描き方も上手いと思います。
最後に全員がハッピーになる。とにかく、ぼくはこういう映画が大好きだったりします。
映画監督役で、ウィレム・デフォーが出演しています。
スパイダーマンのグリーンゴブリン役で有名ですが、ビーンの映画に出演するところに、ビーン人気がうかがわれます。
製作費25百万ドルで興行収入2億30百万ドルと前作には及ばないものの9倍超もの収益を上げました。
さすがはビーンです。

ビーンと一緒に楽しみたいひとのために!
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第73期王将戦第4局(藤井聡太王将VS菅井竜也八段) [将棋]

藤井王将の3連勝で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
https://mainichi.jp/oshosen2024

第4局の会場は、東京都立川市の料亭「オーベルジュときと」です。
オープンは2023年4月なので、まだ1年も経っていません。
この若い料亭が、対局の会場として名乗りを上げるのも異例ですし、選ばれるのも異例です。
それだけ評価が高い施設なのかもしれません。
宿泊施設はあるものの4室と少なく、ひとへや106㎡はあるものの収容人数は限られるので、スタッフは近隣のホテルに分散して泊まるのか、都内なので日帰りかもしれません。
こうした小さな施設でも対局場として選ばれる実績が増えれば、運営の経験値も増していき、さらに対局場の間口が広がるかもしれません。
新しいチャレンジを、応援したいと思います。

〔棋譜〕
https://mainichi.jp/oshosen2024/240207.html

ということで、将棋です。
本局の菅井八段の作戦は、角交換振り飛車からお互いに馬を作りあう乱戦です。
圧倒的王者に対して、力勝負を挑みました。
お互いに小刻みに時間を使う展開ですが、藤井王将は金を寄せて玉を固めていまきます。自陣の馬が強くて、打ち込むすきがありません。
玉の堅さで劣る菅井八段は馬を動かして攻めの糸口を探そうとしますが、先手に竜を作られて自陣に引かれると、先手陣は鉄壁です。
優勢になってからの藤井王将は手堅いです。
玉頭方面を厚くして、後手の手を消して、丁寧に優勢を拡大していきます。
ここまで手も足も出ない菅井八段は始めてかもしれません。
これはもう、藤井王将の強さ、大局観の良さを褒めるしかありません。

121手まで藤井王将が完勝し、これで4連勝で王将防衛を決めるとともに、タイトル戦20連勝の新記録を達成しました。
藤井王将おめでとうございます!
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