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【映画】ドラグネット 正義一直線 [映画評]

ダン・クエイドとトム・ハンクス出演の刑事コメディ映画です。


ドラグネット 正義一直線 [DVD]

ドラグネット 正義一直線 [DVD]

  • 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
  • 発売日: 2003/11/28
  • メディア: DVD



元々はラジオ・テレビドラマのリメイクとのこと。
真面目な刑事フライデー(ダン・クエイド)は、ノリで生きている若い刑事ペップ(トム・ハンクス)とコンビを組むことになります。
町はぺガンと名乗る集団による不穏な事件が頻発していました。
ポルノ雑誌を盗んだり、放火をしたり、コウモリをと大蛇とライオンのたてがみ盗んだりしています。
ぺガンの黒幕は宗教団体のリーダーです。
彼は宗教団体を隠れ蓑にしてこの町を乗っ取ろうとしています。
その陰謀に、2人の刑事が立ち向かいます。
というストーリーです。
基本的にはコメディ+アクションなのですが、いかんせん、センスの違いなのかあまり笑えません。
というか「たぶん、ここはギャグだよなあ」という感じです。
この性格が真逆な2人なのですが、堅物刑事フライデーに恋人ができたことがきっかけで、2人の性格が入れ替わります。
恋に陥ったフライデーがイケイケドンドンになり、ペップが法律を盾に抑え役になります。
ここもギャクとして腕の見せどころかと思うのですが、なんとなく普通に流れていきます。
いや、センスが違いすぎて、自分がギャグに気が付かなかっただけかも。
1987年公開なので、若いトム・ハンクスの演技を楽しむことができます。
製作費20百万ドルで興行収入67百万ドルなので、黒字かと思います。

トム・ハンクスのコミカルな演技を楽しみたいひとのために!
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【書評】坂田治吉『海軍短現士官よもやま物語』 [書評]

旧日本軍の軍隊生活を描くよもやま物語シリーズ57です。


海軍短現士官よもやま物語 (イラスト・エッセイシリーズ)

海軍短現士官よもやま物語 (イラスト・エッセイシリーズ)

  • 出版社/メーカー: 光人社
  • 発売日: 1988/09/01
  • メディア: 単行本



旧海軍に、短期現役士官という制度がありました。
これは大学出身者を対象に、2年間に限って主計中尉(経理担当者)として採用するというものです。
著者は昭和15年に採用され、そのまま太平洋戦争に突入したため終戦まで海軍勤務となりました。
巡洋艦、駆逐艦、砲艦を経て、水上機母艦神川丸で本土とショートランドとの輸送任務に就き、潜水艦に撃沈されるまで往復します。
戦況が悪化するまでは、ほのぼのとした日々が続きます。
軍人といっても当然ながら人間なわけで、ズルしたり、おっちょこちょいがいたり、いろいろな失敗をしたりと、現代の人々と変わらない姿があります。
爆発しない機雷の話や、オンボロ艦隊の話、先輩と賭けをして海に飛び込んだらその海には鱶がいて要港部から信号で注意された話などはユーモアたっぷりです。
戦況が悪化してからは、次々と危機が迫ります。
神川丸は16ノットの速力があり、即座に出航できるディーゼル機関であったため、単艦ならほどんと潜水艦の脅威を受けなかったようです。
それが護衛に低速の駆逐艇が付くことになり、その駆逐艇の速度に合わせるために速力を落とし、さらに護衛側の都合で危険地帯を航行したために撃沈されます。
旧日本軍のダメなところを集約したような悲劇で、暗澹たる思いがします。

旧海軍の日常をしりたいひとのために!
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