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第49期棋王戦挑戦者決定2番勝負第1局(広瀬章人九段VS伊藤匠七段) [将棋]

伊藤七段が竜王戦に続くタイトル戦登場を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/

今期の広瀬九段は絶不調と言われます。
勝ち星九段直前で3連敗して足踏みしたり、A級順位戦でも1勝4敗と陥落の危機にあります。今期の勝率も5割を切っています。
広瀬九段の持ち味は、終盤の勝負術です。
藤井棋王のような切れ味というタイプではなく、終盤の入口における距離感の取り方というか、ちょい悪でもゴチャゴチャしているうちに逆転してしまう人間臭い技が魅力だとぼくは思っています。
その終盤術が今期はあまり見られない気がします。
それでも棋王戦で勝ち組で挑戦者決定戦2番勝負まで勝ち上がったのはさすがです。
タイトル戦登場8回を誇る広瀬九段ですが、棋王戦はまだ1度しか登場していません。
相手は若手有望株の伊藤七段ですが、広瀬九段は2018年以来となる2度目の挑戦となるでしょうか?

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kiou/kifu/49/kiou202312210102.html

ということで、将棋です。
伊藤七段の先手で始まりましたが、角換わりで7五歩と伸ばす意欲的な作戦を採用したものの序盤であっさり千日手。
先手で千日手は失敗としたものですが、伊藤七段は後手番での勝率が高いので、それほど苦にしていないのかもしれません。
指しなおし局は広瀬九段の先手で矢倉に進みます。
とはいえ、昔風のガッチリとした矢倉ではなく、相掛り風になります。
後手は二枚銀が中央で位を貼っているものの、3二金がやや取り残され気味です。
中央からガリガリ戦いが始まり、広瀬九段は踏み込んでいきます。評価値は先手優勢ですが、先手玉が薄いので紙一重の優勢です。
95手目に自然と遊び気味の銀を中央に繰り出しましたが、結果的にこれが悪手で評価値は急降下します。
その数手後に、広瀬九段は投了に追い込まれます。
自然な1手が悪手だった、広瀬九段にとっては不運だったと思います。

次が決着局になります。
第2局は12月26日(火)、東京・将棋会館で行われます!
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