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【書評】武田邦彦『偽善エコロジー~「環境生活」が地球を破壊する~』 [書評]

エコロジーに関する間違いを科学的に指摘する本です。


偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

偽善エコロジー―「環境生活」が地球を破壊する (幻冬舎新書)

  • 作者: 武田 邦彦
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2008/05/01
  • メディア: 新書



一見すると正しいようでも、実は間違いということは多数あります。
代表例が「割りばし」でしょうか。
割りばしは林業における間伐材や端材を利用して作られているので、割りばしを使わなくなっても森林を守ることには繋がりません。
かえって林業収入が減少し、将来の担い手が減少することに繋がるので、マイナスの影響が大きいと思われます。
こうした例が、この本には具体的根拠を持って説明されています。
ダイオキシン騒動もひどいものでした。
バイオメタノールに至っては論外です。農作物を作るのに大量の石油を消費していることをあえて無視しているとしか思えません。
雰囲気に流されるのではなく、科学的に考察するのが大事だと感じます。

エコロジーについて考えたいひとのために!
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第13期女流王座戦第4局(里見香奈女流王座VS加藤桃子女流四段) [将棋]

里見女流王座の2勝1敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/

女流王座戦第3局終了時点で、某サイトによると加藤桃子はレーティング3位です。
ただし、2強とはかなり離れていて、里見香奈との差は130ほどあります。
勝率にすると、加藤桃子32%、里見香奈68%です。ここから加藤桃子がタイトルを奪取する確率は10%になります。
計算上の勝率は32%ですが、過去の対戦成績を見ても里見香奈が圧倒しており、13勝38敗なので勝率約25%、2022年から数えると3勝12敗で20%です。
苦手意識があるのかもしれませんが、前局は後手番で見事な快勝でした。
さあ加藤桃子女流四段は、前局の勢いを本局でも持続することができたでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/joryu_ouza/kifu/13/joryu_ouza202312110101.html

ということで、将棋です。
先手は加藤女流四段、後手は里見女流王座で、穴熊対ゴキゲン中飛車となりました。
AIの評価値的にはゴキ中には穴熊を上回る対策があるイメージですが、人間的には玉が堅い方が勝ちやすいです。
戦いは穴熊側から積極的に仕掛け、53手目に角をただ捨てして飛車を素抜くという大技を見せます。
しかし、直後に飛車金の両取りをかけられ、金をボロッと取られるのは痛そうに見えます。
駒損した加藤女流四段ですが、穴熊の遠さを活かして後手玉に食いついていきます。
快調に攻めていた後手も一旦は龍を引き寄せることになるなど、形勢が徐々に接近していきます。
しかし、95手目の3五角がうっかりで、6八金から7八金と打たれると、3五角が1手パスになっている上に、玉を薄くされながらの駒損が避けられません。
加藤女流四段も底力を見せてくれましたが、最後は142手まで里見女流王座が勝利。
3勝1敗で女流王座を防衛、3連覇と同時に通算7期目の戴冠となりました。

里見女流王座おめでとうございます!
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