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【映画】エリザベス [映画評]

イギリス黄金時代を築いたエリザベス女王の半生を描きます。


エリザベス [Blu-ray]

エリザベス [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ジェネオン・ユニバーサル
  • 発売日: 2012/04/13
  • メディア: Blu-ray



エリザベス女王の父は絶倫王ヘンリー8世です。
ヘンリー8世亡き後は母違いの姉が即位し、エリザベスの即位はその次です。
当時のイギリスは苦境を迎えていました。
財政は苦しく、軍事も弱体。周囲にはイギリスを狙う有力国がひしめいています。
そうした中でエリザベスは内政はウィリアム・セシル、軍事警察面はウォルシンガムを重用してイギリスを立て直していきます。
さて映画ですが、エリザベス女王と寵臣であるロバート・ダドリーとの恋が中心です。
ダドリーはエリザベスの即位前から特別な関係を持っていましたが、既婚者であるため結婚できません。また、隣国から結婚を申し込まれており、外交政策上からもダドリーとの結婚は論外です。
エリザベスはダドリーとの関係もあり、結婚問題が出るたびに癇癪を起します。
また、エリザベスはプロテスタント寄りで、礼拝統一法でもってローマ法王よりイギリス国王に中世を尽くすようもとめたことから、カトリックからの暗殺者に狙われます。
物語の転換点は、セシルを罷免したときです。
結婚をしつこく迫るセシルを遠ざけ、生涯結婚しないと決意します。裏切りを画策したノーフォーク公を逮捕し斬首、計画に加わったダドリーも逮捕されますが処刑はされずに「自らを戒めるため」と緩されます。
恋を諦め、女王として君臨するまでの半生を描きます。

こうした歴史映画ですが、どこを切る取るかで監督のセンスが問われると思います。
特に半生記だとなおさらです。
エリザベス女王というとスペイン無敵艦隊との対決ですが、映画はそのはるか手前で終わり、ダドリーとの悲しい恋物語でまとめています。
歴史上の様々な出来事も、多少の変更をしたり、重要だけどスルーした事件もあったりしますが、これはこれで潔いかなと思います。
歴史の描き方としては不満が残りますが、宮廷の衣装や様々な催しものや音楽といった、映画としての楽しみとしてはかなりの出来栄えだと思います。
登場人物の立ち位置も、史実から多少離れても明確化することで、視聴者に分かりやすく伝えるよう工夫されていると感じます。
例えば、ウィリアム・セシルはエリザベスと13歳差しかありませんが、映画ではエリザベスを演じたケイト・ブランシェットと36歳差もあるリチャード・アッテンボローが演じています。
これは、セシルをエリザベスの保護者、父親的役割を持たせるためだと思います。
批評家の評価も高く、特に主演を務めたケイト・ブランシェットの演技は素晴らしいと思います。
ただ、この手の作品はあまり興行収入は伸びません。
製作費30百万ドルに対して興行収入は本国イギリスでは9百万ドル、世界まで広げて82百万ドルです。

悲しい恋物語を衣装とともに楽しみたいひとのために!
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主催者は目薬で有名なロート製薬ですが、漢方薬の和漢箋シリーズも販売しています。

〔主催者HP〕
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健康系の川柳は多々ありますが、ユーモア系が多い印象です。
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とあるので、ここからすればユーモア系の可能性が高いと思います。
テーマは「年齢に伴って実感する、からだの変化」なので、これと和漢箋特別賞のワードと組み合わせると良いかもしれません。
応募締切は令和6年1月10日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:川柳
テーマ :年齢に伴って実感する、からだの変化
最優秀賞:商品券10万円
応募締切:令和6年1月10日
応募方法:主催者HP
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