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第15期マイナビ女子オープン第2局(西山朋佳女王VS里見香奈女流四冠) [将棋]

里見女流四冠の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

里見女流四冠はタイトル47期を誇りますが、最近できた白玲戦、清麗線を除くと、マイナビ女子オープンが1期だけと極端に少ないです。
女流名人・倉敷藤花が12期、女流王将、女流王位、女流王座がそれぞれ8期、7期、5期ですからその少なさは一目瞭然です。
そもそもマイナビ女子オープンの番勝負登場が3回だけというのが、里見女流四冠の実力からしたら不思議です。
持ち時間の長短に関わりなく活躍しているので、マイナビ女子オープンだけ成績が伸びないのは不思議な気がします。
季節的な好不調のある棋士もいますが、里見女流四冠に苦手な季節は見当たりません。棋戦との相性としかいいようがないのかもしれません。
永世7冠タイトル99期の羽生善治は、竜王戦が苦手と言っても7期獲得しています。
女流棋士も実力が向上し、棋力が拮抗するようになっているので、6つ目の永世称号を狙うにはぜひとも復位したいところだと思ます。
さあ、永世6冠に向けて、前進することはできたでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/15/mynavi202204210101.html

ということで、将棋です。
振り飛車党同士の両者なので、相振り飛車になりがちなのですが、本局では後手里見女流四冠が居玉のまま模様を張り、いきなり端に攻めかかります。
香車の交換は後手のポイントですが、いかんせん里見玉は薄いうえに金が前にでていないため盤面を制圧する力がないです。
ここからまとめるのは相当な力が必要です。
西山女王は香車で反撃し、里見女流四冠は角をひとつ引きます。
どうも、この手が疑問手だったようです。4三香成りとされると角に当たるため同銀と取らざるを得なくなり、後手の攻めの軸だった6四香車をもぎ取った歩で押さえられてしまいました。
以降は里見女流四冠もなんとかして暴れますが、攻めを見切った西山女王が103手まで勝ち切りました。

これで1勝1敗のタイです。
第3局は5月14日(土)に、神奈川県藤沢市「時宗総本山 遊行寺」で行われます!
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第80期名人戦第2局(渡辺明名人VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

渡辺名人の先勝で迎えた第2局です。

〔主催者サイト〕
http://www.meijinsen.jp/

将棋世界4月号で、王将戦第2局に敗れた後の渡辺名人のインタビューが掲載されていました。それがかなり突っ込んだ内容で、話題を呼びました。
渡辺名人は王将戦で藤井竜王にタイトルを奪取されることを覚悟していました。
2勝4敗が目標で、1勝4敗がノルマとしていたそうです。
棋聖戦で3連敗し、王将戦も4連敗したらファンの期待に応えられない。ファンから「このカードはもう見なくていい」となってしまう。
ピンポイントで作戦を練り、そこにヒットしたら勝てるかもしれない。そして第4局で作戦はみごとに当たり、時間も評価も有利な局面に持ち込んだのに、渡辺王将は敗れました。
それが失陥直後の、無言を挟むまとまりのない受け答えに繋がったようです。
とはいえ、藤井竜王以外の相手には王者の将棋で挑み、勝ち続けるのが渡辺名人です。ロジカルな渡辺名人なので、名人戦の直前インタビューでも「次の対策はない」と言いながらも、また対藤井戦用に新たなる戦略を立ててくれることをファンは期待していると思います。
そのためにも、まずは目の前の名人戦です。
さあ第2局は王者の貫禄を見せることができるでしょうか!

〔棋譜〕※徹底解説!将棋の定跡さんより
https://www.youtube.com/watch?v=v-MZ6oJsdTw

ということで、将棋です。
戦型は角換わりとなりました。
研究勝負となりがちな戦型で渡辺名人は「使い捨ての作戦」を用いることがありますが、今回は38手目に6五歩という新手を披露します。
意味としては6四に角を据えて先手からの攻めをけん制しますが、先手の指しても難しく116分の長考になります。
これだけ時間を削れば、新手の意義は十分にあったと思います。
二日目からは後手の渡辺名人が攻めます。
名人は玉を金銀四枚で固め、細い攻めを繋げるという自らの得意パターンに持ち込みます。
玉を固めて攻めるのは平成の将棋ですが、これぞ渡辺将棋です。
名人は駒損せずにと金を作り、香得という成果を挙げます。
とても攻め合いにならないので斎藤八段は馬を作って粘ろうとしますが、渡辺名人の攻めが上回りました。
132手まで渡辺名人が攻めたおし、これで開幕2連勝を飾りました。

名人戦第3局は、GW終盤の5月7日、8日に福岡県福岡市「アゴーラ福岡山之の上ホテル&スパ」で行われます!
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【公募情報】絵本の日アワードin FUKUOKA(随筆・6/30) [公募情報]

11月30日は絵本の日です。

〔主催者HP〕
http://bibliokids.jp/ehonnohi/award/

募集内容は「絵本と私のエピソード」です。
本賞は「絵本の日」の活動の一環として、創設されたとあります。なかなか本が売れない時代で、特に児童書は苦戦と聞きますが、公募がきっかけで絵本に目が向くと嬉しく思います。
前回の受賞作をみると、古典的な作品が目立ちます。公募の主旨からしても、手に取りやすい作品の方が良いのかもしれません。
制限文字数は800字以内、応募締切は6月30日です。

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :絵本と私のエピソード
最優秀賞:図書カード5万円
応募締切:令和4年6月30日
応募方法:インターネット
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【書評】堀内進ノ介『善意という暴力』 [書評]

内容は社会心理学に関することが多いです。


善意という暴力 (幻冬舎新書)

善意という暴力 (幻冬舎新書)

  • 作者: 堀内 進之介
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2019/09/26
  • メディア: 新書



冒頭に印象的なエピソードが入っています。
SNSに「子供が生まれました!」という記事をUPすると、「子供を産めないひとへの配慮が足りない!」とクレームが付きかねない話です。
年賀状でも同じ話題がありました。
子供が生まれる喜びを表現することと、子供が産めないひとへの配慮をすることは、本来は別のことです。
けど、こうした非難がまかり通りかねないのが、「善意という暴力」なのだろうと思います。
あと怖い話として「暴走する正義の戦士」があります。
ポリコレが過激化する理由として、著者は「進歩的な意見をもつことで得られる地位は、その意見が普及し標準化することによって失われる」から過激化せざるを得ないというわけです。
これは保守派も同じだと思います。
なかなか考えさせられる本だと思います。
物事を考えるうえで大事なのは、寛容の精神と一般常識なのかもしれません。

善意という名の暴力について考えたいひとのために!
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第5回ABEMAトーナメント 開幕 [将棋]

第5回ABEMAトーナメントが開幕しました。
チームとメンバーは以下の通りです。

【Aリーグ】
○チーム永瀬(永瀬拓矢王座・増田康宏六段・斎藤明日斗五段)
 チーム羽生(羽生善治九段・中村太地七段・佐藤紳哉七段)
 チーム三浦(三浦弘行九段・伊藤匠五段・池永天志五段)

【Bリーグ】
 チーム糸谷(糸谷哲郎八段・黒沢怜生六段・西田拓也五段)
△チーム菅井(菅井竜也八段・久保利明九段・佐藤和俊七段)
◎チーム斎藤(斎藤慎太郎八段・木村一基九段・佐々木勇気七段)

【Cリーグ】
 チーム豊島(豊島将之九段・丸山忠久九段・深浦康市九段)
 チーム山崎(山崎隆之八段・松尾歩八段・阿久津主税八段)
 チーム広瀬(広瀬章人八段・青嶋未来六段・三枚堂達也七段)

【Dリーグ】
 チーム康光(佐藤康光九段・郷田真隆九段・先崎学九段)
△チーム天彦(佐藤天彦九段・梶浦宏孝七段・佐々木大地六段)
 チーム稲葉(稲葉陽八段・服部慎一郎四段・出口若武六段)

【Eリーグ】
○チーム藤井(藤井聡太竜王・森内俊之九段・藤井猛九段)
 チーム渡辺(渡辺明名人・近藤誠也七段・渡辺和史五段)
 チームエントリー(黒田尭之五段・折田翔吾四段・冨田誠也四段)


本命はチーム斎藤です。3名ともフィッシャーの実績十分で、穴がありません。
次が圧倒的実力を持つ藤井五冠率いるチーム藤井でしょうか。フィッシャーで異様な強さを誇る森内九段の存在も大きいです。チーム永瀬も優勝メンバーが二人いるのが強みです。
対抗としてはチーム天彦とチーム菅井でしょうか。
チーム菅井はリーダーと久保九段のフィッシャー実績が十分なので、佐藤和七段私大かなと思います。チーム天彦はバランスが良く、3名ともフィッシャー適性があるのが強みです。

昨日からAリーグの放送が始まっています!
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【公募情報】鉄文(てつぶん)文学賞(短編・7/31〆) [公募情報]

鉄は「鉄道」の鉄です。

〔主催者HP〕
https://www.kotsu.co.jp/special/tetsubun/award/

主催者は交通新聞社です。
今年は日本初の鉄道が開業してから150年になるそうで、それを記念して鉄道を舞台とした小説を募集しています。
ジャンルは多様で、ミステリや旅小説だけでなく、架空の鉄道が登場するファンタジーもOKとあります。また、鉄道に関する知識や専門性が選考の基準とはならないとあるので、間口は幅広そうです。
制限枚数は20枚~30枚、応募締切は令和4年7月31日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:短編小説
テーマ :鉄道
大  賞:賞金10万円
制限枚数:原稿用紙換算20~30枚
応募締切:令和4年7月31日
応募方法:インターネット
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創作状況【4月中旬】 [ぼくの公募状況]

藤子不二雄A先生が亡くなりました。自分にとってのA先生の代表作は『プロゴルファー猿』です。いままでありがとうございます。合掌。

【第175回の内容紹介】
◆こんな公募に挑戦してきました ~ 第18回坊ちゃん文学賞 ~
◆小説でもどうぞ!に挑戦中(第6回)
◆おまけのもう1作
◆公募情報数点

 来月のテーマは「新しいことに挑戦するときの注意」です。
 次回発行は5月5日です。メルマガは無料なので、ドンドン登録してください!
 https://www.arasuji.com/mailmagazine.html
 ※ページの下の方に登録フォームがあります。

【ショートショートガーデン】
昔話シリーズのまずは第2段です。
〔竹取物語〕
https://short-short.garden/S-uCTspg

【小説でもどうぞ】
公募ガイドが季刊誌になることに伴い、このコーナーもリニューアルです。
第1回のテーマは「出会い」です。
ただいま研究中の「あらすじの森の三題噺の活用方法」でストーリーをつくります。
その前に、今月の作品をちゃんと応募しないとなあ。

【yomeba!】
第17回募集(テーマ「絵」)で自作『古絵』は残念ながら入選はなりませんでした。
まあ、レベル的に仕方がないかな、という感じです。
次回も、いまひとつなんだよなあ、トホホ。

【星新一賞】
第6回星新一賞受賞作品を順番に読んでいます。

・優秀賞 『Meteobacteria』 揚羽はな
脂肪組織を食べる細菌の話です。オチまで書いてしまうと、その細菌は流星群がまき散らしたもので、これが異星人とのファーストコンタクトだったという話です。
いきなり「コンタミ」という専門用語が出てきます。さらに「インキュベーター(※細菌培養装置)」「シークエンサー(※DNA配列分析装置)」とか、専門用語バリバリです。「臨床用のプライマー」は自分もイメージが付きません(細菌を培養するときに使用する培地のことでしょうか?)
理系文学だから、専門用語も知っている前提なのかもしれませんが。
登場するするキャラも全体的に軽く、どうも研究者という設定とイメージが合いません。
キャラの書き分けも不足しているように思います。
冒頭はすっと入れたのですが、どうも物語に入り込めませんでした。
相性の問題だとは思いますが。


【坊っちゃん文学賞】
第18回受賞作品を順番に読んでいきます。

・佳 賞 『再配達』知花沙季
「できなかった経験」を再配達する配達員の話です。
主人公はコロナ禍で体育祭を経験できなかった少女に、体育祭を再配達します。
一種のタイムマシン物ですね。
ただ、「再配達」とする設定の必然性があまり感じないというか、若干ズレている気がします。一度も届いていないのだから、再配達もなにもないという気が。
元アイデアをひねっているうちに、デブリが残ってしまったのかもしれません。
オチもありますが、全体的に工夫が足りない気がします。再体験した体育祭のシーンが平凡で、ここでひと工夫、ふた工夫すれば、オチがもっと引き立ったと思います。
また、配達員が少女に自分の考えを語るシーンも不自然です。丸ごとカットして、配達シーンの細かい動作で主張を伝えるべきかなと。
技術的にはもっと成熟することができる作品だと思います。


【その他モロモロ】
・川柳の作り方の動画を見る。眼からウロコ。健康(セルメ)川柳を目指してみます。
・「海上保安の日」俳句コンテストに応募してみる。5月12日発表です。
・「旅の日川柳」には同一句を出してしまったかも。5月16日発表です。
・「ちくま800字文学賞」は6月1日発表かな?
・めかぶ川柳の参加賞?的な商品が届きました。ありがとうございます。
・福島正実SF童話賞は時期が近付いたら考える。
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最近の日常【令和4年4月中旬】 [日常]

〔書き損じはがきを切手に交換した話〕
はがきを使うのは年賀状ぐらいだ。
数年分の印刷ミスをした年賀状を郵便局に持ち込む。
手数料を払って同額の切手と交換するのだと思っていたら、トータル額さえあっていれば、額面は自由に選べるという。
はがきは使わないが、封筒用なら手続き用にワンチャン使用する可能性がある。
ということで数枚の84円切手と交換する。
昔と比べたら高くなったけど、なんだかんだと郵便は安いものです。
ただ、重さで値段が変わる面倒さはなんとからないものか。
そういう意味で、かつてあったクロネコヤマトのメール便は非常に便利だったのだが、郵便法の関係でサービス停止は痛かった。
民間では手が出せない箇所だけ公営にすればよいとは思うのだが。

〔印税が振り込また話〕
ショートショートの花束5に掲載されたことに対する印税の通知が来た。
初版は7000部とのことです。
原稿用紙5枚ということを考えると、けっこうな値段になる。
児童文学だとイラスト担当者にけっこう印税を持っていかれるので、テキストオンリーだとそれだけ寄稿者への配分が多くなるみたい。
ちょっとした小遣いです。ありがとうございます。
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【公募情報】第13回あなたの『おいしい記憶』を教えてください(随筆・6/14〆) [公募情報]

おいしい記憶はだれにでもあると思います。

〔主催者HP〕
https://yab.yomiuri.co.jp/adv/oishiikioku/

主催者は醤油で有名なキッコーマンです。日本の食卓には欠かせません。
前回の受領作品をみると、醤油を使った料理の話もありますが、多種多彩で、どちらかというと「素朴な母(祖母)の味」といった系統の作品が多いと感じます。
「おいしい記憶」というと、やはり母ですね。
賞金30万円も魅力です。
制限文字数は1200字程度、応募締切は令和4年6月14日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:随筆
テーマ :食にまつわる、笑顔や優しさ、活力などを与えてくれる思い出やエピソード
キッコーマン賞:賞金30万円
制限文字数:1200字程度
応募締切:令和4年6月14日
応募方法:郵送
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【書評】山川健一『神をさがす旅~ユタ神様とヘミシンク~』 [書評]

著者たちが沖縄で神様に近づく不思議な体験をします。


神をさがす旅 ユタ神様とヘミシンク

神をさがす旅 ユタ神様とヘミシンク

  • 作者: 山川健一
  • 出版社/メーカー: 幻冬舎
  • 発売日: 2020/02/03
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)



ヘミシングとは特別な音を聞くことで変成意識に導く技術です。
対外離脱とかドラッグにも近い感覚になるようです。
著者たちは沖縄でも神様が近い場所を訪れ、そこで様々な霊能力者と出会います。
その霊能力者はユタ神様といい、不思議な力をもっているそうです。
また神聖な山に登り、そこで幽霊らしき二人組みと出会います。
全ての体験が神秘的で、それを著者らしいユーモアを散りばめたエッセイ風にまとめられています。

神様に近い島々での経験を共有したいひとのために。
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