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【書評】ポール・フレンチ『真夜中の北京』 [書評]

1937年1月、北京で発生して迷宮入りしたパメラ・ワーナー殺人事件の真犯人を追います。


真夜中の北京

真夜中の北京

  • 作者: ポール フレンチ
  • 出版社/メーカー: エンジンルーム
  • 発売日: 2015/08/11
  • メディア: 単行本



パメラ・ワーナーの養父は元英国領事で、北京が気に入って永住の地としていました。
当時の警察が捜査しましたが、英国領事からの妨害などで、容疑者は何人か上がったものの調査が行き届かず、迷宮入りします。
納得できなかったワーナーは自ら探偵を雇い、得た証拠を領事等にたびたび郵送して再捜査を依頼しますが、ワーナーの手紙が省みられることはありませんでした。
著者は当時の新聞記事、捜査記録、ワーナーの手紙を丁寧に通読し、ノンフィクションとしてまとめたのが本書です。
驚くことに、ワーナーは真犯人にたどり着いており、それは当時の警察がマークした容疑者のひとりでした。
約80年前の事件なので、当然ことながら、事件の関係者は全員故人となっています。
それでもここまで迫れることに、ライターの力を感じます。
非常に興味深いノンフィクションだと思いました。

実録事件物が好きな人のために!
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