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第79期順位戦【C級2組・最終一斉対局】 [将棋]

悲喜こもごもの最終戦です。

〔対戦表〕
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2020/79c2/index.html

最終局を前にして昇級を決めたのは、愛媛県松山市出身の黒田尭之五段です。斎藤慎太郎八段と同じく畠山鎮門下で、藤森哲也五段の将棋放浪記によると、いまも松山在住みたいです。
遠距離通勤?は大変だと思いますが、2期でC級2組突破は見事だと思います。
残り2枠は最終局まで6人に可能性がある激戦となりますが、最終的に昇級枠を獲得したのが大橋貴洸六段と出口若武四段です。
大橋貴洸六段はアイデアマンで耀龍四間飛車など新たな作戦を生み出しています。藤井聡太二冠と四段入りが同期で、勝ち越しているのも凄いことです。
出口若武四段も藤井聡太二冠に勝利したことがあり、番狂わせと言われたものですが、昇級することで自らの実力を示しました。
実績からいえば飛びぬけている佐々木大地五段は、ライバルの大橋貴洸六段に負けたのが痛く、今期も一歩及びませんでした。
引退・フリークラスと背中合わせの残留争いですが、最終局を前に5枠が決定。
横歩取り8五飛の創設者で、年齢制限ギリギリかつ奇跡の大逆転で四段入りした中座真七段がついにフリークラス行きです。現在51歳なので、年齢的にはやむを得ないのかなとも思います。
現在43歳の大平武洋六段は早すぎるフリークラス行きです。持ち時間を1分も使わずに勝利したことがあるという珍記録の持ち主ですが、最近は早い時間での投了が目立ち、ぽっきり折れてしまった印象です。
まだ若いのですから、再起を目指して欲しいです。
ベテランの田中寅彦九段、福崎文吾九段は2度目の降級点。いよいよ来年はラストイヤーになってしまうかもしれません。
年齢で言えば、村田智穂女流二段の兄である村田智弘七段も最終局に敗れてフリークラス行きがきましました。まだ39歳です。
ひとつ若いギタシンこと佐藤慎一五段はギリギリセーフでした。

来季も悲喜こもごもの戦いが続きます!

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