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第70期王将戦挑戦者決定プレーオフ(豊島将之竜王VS永瀬拓矢王座) [将棋]

タイトルホルダー同士の重厚な対戦となりました。

〔主催者HP〕
http://mainichi.jp/oshosen/

今年度になり、豊島竜王と永瀬王座の対戦は14局目です。
永瀬王座は叡王戦では激闘の末に敗れ、JT杯決勝でも敗戦を喫しています。
トータル成績ではそれほど負け越しているわけではありませんが、大事な一局で負けているので、やや押されている印象があります。
先週行われたA級順位戦で、羽生善治・佐藤康光戦が通算で164局になったことが話題となりました。
この2人の対戦はまだまだ少ないですが、お互いにトップを長く維持できれば、対戦数は自然と増えていきます。
通算17局目の対戦は、王将戦挑戦者を決める大一番です。
さあ、どちらの棋士が、渡辺王将への挑戦を決めるでしょうか!

〔棋譜〕※ロックショウギさんから
https://6shogi.com/70oushousen_cha22/

ということで将棋です。
永瀬王座は後手番になりますが、意表をついて雁木を採用します。
一時期は大流行しましたが、後手番の雁木はうまくいかない印象がありました。それを採用するのですから研究があるのだと思われます。
豊島竜王は右四間から軽快に攻めていきますが、46手目の9四桂が研究手です。
そこから永瀬王座は馬を作って飛車と交換し、縦横からの挟撃体制を整えます。
先手も後手陣に襲い掛かりますが、二方面から迫られ狭いだけに永瀬王座の攻めが早いです。
終盤、豊島竜王は詰みこそなったら許しません、という形を作りますが、永瀬王座が間違えることはありませんでした。
128手まで永瀬王座が完勝し、渡辺王将への挑戦を決めました。

第70期王将戦第1局は、1月10、11日に静岡県掛川城で行われます!

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