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第41回将棋日本シリーズ決勝(豊島竜王VS永瀬拓矢王座) [将棋]

タイトルフォルダー同士の決勝となりました。

〔中継サイト〕
https://www.jti.co.jp/culture/shogi/index.html

豊島竜王と永瀬王座との対局といえば、叡王戦9番勝負が記憶に新しいところです。
歴代最多手数の長期戦となりましたが、結果は豊島竜王が勝ちました。
叡王戦は持ち時間変動制でしたが、将棋日本シリーズは持ち時間10分、秒読み30秒の早指しです。
NHK杯のように考慮時間が1分単位で5回あり、この使い方が勝負を分けそうです。
お互いにNHK杯の常連ですから、そのあたりの使い方は知り尽くしているでしょう。
多忙が続く両対局者ですが、本局でも良い将棋を見せることができるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/41/jt202011220101.html

ということで将棋です。
後手永瀬拓矢王座は奇襲ともいえる四間飛車を採用しました。
元々、永瀬王座は振り飛車党でした。王将戦リーグでも藤井聡太二冠相手に採用しているので、研究を重ねてきた裏芸なのかもしれません。
後手はミレニアムのような囲いとなり、先手はがっちり四枚穴熊です。
あとは先手が仕掛けられるかどうかですが、3筋2筋を突き捨てる教科書のような攻めから、模様の良さを拡大していきます。
中盤からは豊島竜王が飛車角交換に踏み込み、小駒を回収しては金銀に両替するという確実な差し回しでリードを広げます。
優勢になった豊島竜王は、確実な手で永瀬玉を寄せ、そのまま手も足も出させない完勝となりました。
これで2度目のJT杯優勝です。まさに棋士として充実期に入ったことを示すような将棋だったと思います。

豊島竜王おめでとうございます!

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