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第28期大山名人杯倉敷藤花戦挑戦第1局(里見香奈倉敷藤花VS中井広恵女流六段) [将棋]

中井女流六段は、最年長タイトル挑戦です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/

中井女流六段は51歳4か月での挑戦となり、女流タイトル戦最年長挑戦記録を更新しました。
いままでの記録は同じく6年前の倉敷藤花戦で、山田久美女流四段が47歳8か月で甲斐智美倉敷藤花に挑戦しました。中井女流六段は、山田女流四段の記録を3年6か月更新です。
山田女流四段は1勝2敗で敗れて、惜しくも最年長タイトル獲得の記録更新はなりませんでしたが、中井女流六段は弟弟子である木村前王位が前年度に最年長初タイトル獲得記録を更新しているだけに、より期待が高まります。
中井女流六段と里見倉敷藤花との対戦成績は6勝6敗の五分ですが、最後の対戦が5年前になるので、二人とも初対戦のような新鮮な気持ちになるかと思います。
番勝負で二人が相まみえるのは初めてです。
さあ、5年ぶりの対戦の結果はどうなるでしょうか?

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/kurashikitouka/kifu/28/kurashikitouka202011050101.html

ということで、将棋です。
先手の里見倉敷藤花は、いつも通りにゴキゲン中飛車に構えます。
中井女流六段も予想していたと思いますが、いま流行りの玉をじっくり固める対策を採用します。
先に仕掛けたのは中井女流六段です。7筋しから歩をぶつけ、そのまま飛車交換になります。
打ち込みの隙が多いのは後手陣ですが、6六歩の突き捨てからの捌きが見事でした。
苦戦にみえた里見倉敷藤花ですが、長考から金を取られてもかまわないというギリギリの受けを見せます。
さらに金を取られたら詰むという形に追い込まれますが、金を玉の反対側に逃げて飛車を生け捕りにするという盲点の妙手を放ちます。
中井女流六段といえども、飛車をただで取られては苦しいです。
勝負勝負と迫りますが、戦力差は否めず、丁寧に受けた里見倉敷藤花が見切ってまずは115手まで先勝しました。
3番勝負の頭を取るのは大きいです。

第2局は11月21日(土)に例年通り倉敷市芸文館で行われます!
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