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第32期竜王戦第2局(広瀬章人竜王VS豊島将之名人) [将棋]

豊島名人の先勝で迎えた第2局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

豊島名人の棋風はどちらかというと序盤型です。
深い研究がある局面は飛ばし、研究から外れたところから長考します。
序盤から断続的に時間を使う世代とは一線を画しています。
王位戦でも序盤はほとんど時間を使わず、中盤の要所で2時間を超える長考をした場面もありました。
長考できるということはそれだけスタミナがあるということです。
細身のシルエットからは想像できませんが、体力は人一倍あるほうではないかと思います。
ちなみに趣味はバトミントンだそうです。
勝ちまくっている棋士の宿命ですが、タイトル戦を中心に対局が続いています。
研究型の棋士は研究ストックが尽きると急に勝てなくなることがありますが、豊島名人はまんべんなく勝ち続けているので、ただの研究型ではありません。
さあ、豊島名人は本局でも要所の長考で勝利を引き寄せることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/32/ryuou201910230101.html

ということで将棋です。
将棋は最近の居飛車党一番人気の相掛かりとなります。
自由度が高いのがその理由で、コンピューターも相掛かりを好んで指すそうです。
定跡が整備されたらまた状況が変わってくるのかもしれませんが。
本局は交換した角をお互いに自陣に打ち合い、そこから複雑な捻りあいが始まります。
自陣角が再び交換され、後手豊島名人が再び自陣角を放ちます。
先手広瀬竜王はその角に狙いを定めますが、その隙に後手豊島名人はと金つくりを狙います。
どちらの攻めが早いのか、速度勝負となってきます。
広瀬竜王は先手の生角を虐めにいきますが、バッサリと切られて銀捨から飛車を成られてからは後手ペースだったと思います。
広瀬竜王も豊島玉に詰めろをかけますが、最後は長手数の即詰みで見事に豊島名人が開幕2連勝を飾りました。

第3局は11月9、10日(土、日)兵庫県神戸市「神戸ポートピアホテル」で行われます!
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