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第67期王座戦第3局(斎藤慎太郎王座VS永瀬拓矢叡王) [将棋]

永瀬叡王の2連勝で迎えた第3局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

永瀬拓矢叡王といえばバナナです。
2018年に棋王戦では1局当たり約6本を注文し、永瀬=バナナという公式を確立させました。
どこかのインタビューで、「消化がよくて食べやすい」というような返事をしていたように記憶しています。また「食べたくて食べているわけでなく、糖分補給のため」といったコメントもあったように思います。
おやつには棋士の個性がでます。カロリーメイトといえば丸山九段のように、特定の食材が棋士と結びつくようになれば一流棋士です。それだけ有名になった証拠だと思います。
さあ、バナナこと永瀬叡王は、本局でもバナナを大量に食して王座を獲得できるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/67/ouza201910010101.html

ということで将棋です。
戦型は先手永瀬叡王がときおり採用する矢倉となりました。裏芸のようなものだと思います。
そして流行の土居矢倉ではなく、金矢倉に組み上げます。
金矢倉は一時期は絶滅寸前でしたが、最近増えているような気がします。
後手はもちろん急戦をしかけますが、受けの強い永瀬叡王相手です。一気に行くことはもちろんできず、馬を作って長期戦に入ります。
ここから力のこもった捩じりあいが続きます。
先手永瀬叡王は銀冠に入り固いのに対し、後手斎藤王座は玉が薄く、実戦的には徐々に後手が大変になっていきます。
最終盤になり、斎藤王座も永瀬玉に迫りますが、持ち駒が豊富なのに横に効く駒がないため、どうしても先手が詰みません。
161手の熱戦となりましたが、永瀬叡王がらしい将棋で勝ち切り、これで3連勝。王座をストレートで奪取し、これで叡王と合わせての2冠となりました。
斎藤王座は無念の失陥ですが、これから捲土重来の機会はあると思います。
対局中のおやつにバナナはなかったようですが、それでも永瀬叡王は強かったです。

永瀬新王座おめでとうございます!
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