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第44期岡田美術館杯名人戦第1局(里見香奈女流名人VS伊藤沙恵女流二段) [将棋]

伊藤沙恵女流二段が4度目のタイトル挑戦です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/

女流名人戦は、女流棋戦で最も歴史のあるタイトル戦です。
1974年創設で、過去の優勝者には蛸島彰子、山下カズ子といった女流棋界創生時のレジェンドたちが並び、次に林葉直子、中井広恵、清水市代の三強、28期の斎田晴子、33期~35期に矢内理絵子の名前が出て、37期からは里見香奈です。
8期連続はもちろん歴代ナンバーワンで、通算でも清水市代につぐ2位です。
女流名人戦は、女流棋界の歴史を凝縮した棋戦だと思います。
里見香奈女流名人は、女流棋界歴代最強のひとりといっても過言ではないと思います。
この強敵を破り、伊藤沙恵女流二段も女流棋士の歴史に名前を残すことはできるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/joryumeijin/kifu/44/joryumeijin201801140101.html

ということで将棋です。
戦形は相振り飛車になりました。
積極的なのは後手里見香奈女流名人です。3三角を生かして1筋から仕掛けます。そこから香車を犠牲にして歩を伸ばし桂馬を跳ね、一気に攻撃を開始します。
駒損の攻めとなりました、これが先手陣に次々と突き刺さります。
3七歩成りとなり捨ててから逆に桂馬を跳ねるのが手筋で、先手は防戦困難になります。
最後は飛車を捨てるという大技を出した上で、先手飛車を取らずに玉の脇に銀を貼り付けるのが、筋とはいえ好手です。
最後まで後手が先手を圧倒し、98手まで里見女流名人が防衛に向けて幸先の良い快勝です。
第2局は1月28日に島根県出雲市「出雲文化伝承館」で行われます!
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