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【書評】小川宏『ハチのおかあさん』 [書評]

アシナガバチの1年を紹介です。


ハチのおかあさん (写真動物記)

ハチのおかあさん (写真動物記)

  • 作者: 小川 宏
  • 出版社/メーカー: 新日本出版社
  • 発売日: 1985/08
  • メディア: 単行本



著者は写真家で、アナウンサーの小川宏は別人です。
母ハチが巣を作るところから始まり、わずか2時間で1つめの部屋が完成し、そこから1時間で部屋を2つ増やします。
こうした巣作りが写真とともに克明に記録されている本は貴重だと思います。
観察対象に選んだ巣は何回かの受難に会いますが、順調に成長を続け、最後には460部屋にもなります。
8月末頃、母ハチは死んでしまいますが、巣は活動を続けます。
次世代の母バチが冬籠りの準備をし、交尾を終えた雄バチは当てもなく彷徨い、冬が来る前には死んでしまいます。
よくまとまった良著だと思います。

アシナガバチの一生を知りたい人のために!

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最近の日常【令和2年5月中旬】 [日常]

〔コロナ収束傾向〕
日本ではコロナの収束傾向が見えてきた。
多くの県で緊急事態宣言が解除され、徐々に日常に向けて動き始めている感じがする。
結果として、日本は人口当たりの新型コロナによる死者数が、アメリカやヨーロッパ各国と比べて少なく抑えられている。
完璧とはいえないまでも、PCR検査を抑えて医療機関の疲弊や院内感染を防ぎ、国民に自粛をお願いして感染拡大を防ぐ政府の対策は、比較的成功したといえるのではないだろうか。
家にいることが多いので、ときおりテレビをつけると、いまだに「PCR検査が少ない」と主張しているマスコミが多い。
目的と手段を取り違えているような気がしてならない。
それと、根拠を示すことなく「検査していないからコロナによる死者数が少なく見えるだけだ」と主張しているコメンテーターがいて驚く。
厚生省による人口動態統計を見ると、昨年同月と比較して死者は減っている。しかも1月は約14.1万→約13.3万と約8千人も減少している。ちなにみ2月も微減。
統計からは、コロナによる死者数が大量に隠れているとは思えない。
TVで発言するからには、何かの具体的な根拠を示して欲しいところなのだが。

〔損出をした話〕
株式相場のコロナ暴落で含益がかなり吹っ飛んだのだが、1月に売却した株式の譲渡益が残っている。
このままだと株式が暴落しているのにもかかわらず税金を払うという悲しい事態に陥るので、順次損出しをして利益の圧縮を図る。
しばく相場を見て、ある程度安定した時期に赤字が大きい株を売りに出す。
これをタイミングをずらしながら繰り返し、以前売った株がさらに大きく下がっていたら逆に買い戻す。
だいぶ利益を圧縮できたが、まだ半分ぐらい残っている。
うーん、どうしたものか。

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創作状況【5月中旬】 [ぼくの公募状況]

緊急事態宣言が徐々に解除されてきましたね。

【サイトーメルマガ第152回の内容紹介】
◆公募分析『渋谷ショートショートコンテスト』
◆TO-BE小説工房に挑戦中(第62回)
◆公募情報数点
 今月は一回きりの公募だと思いますが、ショートショートガーデンの傾向を分析してみたいと思います。
 メルマガ登録はこちらから。もちろん無料です!
 http://www.arasuji.com/saitomagazine.html

【ショートショートガーデン】
〇〇家族コンテストが終わったので、通常投稿に戻ります。
今週はかなり昔にSFマガジン・リーダーズストーリー用のネタとして考えて、そのまま手を付けなかったアイデアを400字にまとめた感じで。

〔マグネッター〕
https://short-short.garden/S-uCThPP


【TO-BE小説工房】
次は帽子ですかあ。下ネタばかり思いつけど、さすがにボツにしました。
ということで、古典名作のパロディを書く。
一発目から1行も余らず5枚丁度になったのが気持ちいい。
それと、今月応募予定作の推敲を進めています。はい。

【SSスタジアム】
こちらも次回のテーマ待ちです。

【星新一賞】
ストックが2年分あるので、しばらくはのんびりと。

【創元SF短編賞】
ネタができたら考えます。敵と味方がはっきりした作品にしたいなあと思いつつ。

【北区内田康夫ミステリー文学賞】
やっとストーリーが固まる。
設定も整理して、なんとかつじつまが合ったように思う。
とりあえずなんとか最後まで書けましたが、まだまだ精査が必要です。
とりあえずひと段落。ちなみに40文字×32行で20枚。

【坊ちゃん文学賞】
なんかネタができたら書きます。

【福島正実SF童話賞】
いよいよブラッシュアップに入ります。
ノートと筆記用具が必需品ですが、最近はフリクションを愛用しています。
鉛筆より見やすいし、消しゴムも不要だし、消しカスもでないしと、いいことずくめ。
ちなみに太さは0.4ミリで、黒・赤・青の三色を活用中。
もちろん仕事でも使っています。はい。

【ゆきのまち幻想文学賞】
ひたすら今年の受賞作を待ち続けています。今年はどんな作品でしょうか。

【オール読物新人賞】
6月20日締め切りです。書式を確認。
まあ、完全にメモです。はい。

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第13期マイナビ女子オープン第4局(西山朋佳女王VS加藤桃子女流三段) [将棋]

西山女王の1勝2敗で迎えた第4局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

将棋にはアマチュアが開発した戦法がたくさんあります。
立石勝己が開発した立石流四間飛車は有名ですし、嬉野宏明が考案した嬉野流はさらなる発展を見てネット将棋では頻繁にみられます。
第3局で加藤桃女流三段は西山女王の後手三間飛車に対して13手目に歩をぶつける超急戦を仕掛けますが、これが加部康晴が得意としている加部流と呼ばれる仕掛けだそうです。
まだまだ世の中には知られていない作戦がたくさんあります。
さて、第4局にも知られざる作戦が登場するでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/13/mynavi202005180101.html

ということで、将棋です。
先手西山女王の中飛車に、後手加藤女流三段は金銀四枚を密集させますが、穴熊にすることなく戦いが始まります。
飛車角の総交換となり、午前中の段階で終盤に突入です。
手番の加藤女流三段に良い手があれば優勢になりそうでしたが、歩を二つ利かせてからの角打ちが疑問手だったようです。
西山女王は4八歩とがっちり受けて自玉を万全にしてから、悠々とと金攻めを間に合わせます。
着地も西山女王らしかったです。
香車で王手して、合駒された桂馬をむしり取って盤上に打ち、その桂馬が跳ねて捨てるというまさに詰将棋を見ているような手順で加藤挑戦者の玉を詰み上げました。

これで星勘定は2勝2敗で並び、決着は最終局に持ち込まれました。
第5局は、6月3日(水)に東京・将棋会館で行われます!
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【書評】赤川次郎『恐怖の報酬』 [書評]

幽霊をテーマにしたホラー短編集です。


恐怖の報酬 (角川文庫)

恐怖の報酬 (角川文庫)

  • 作者: 赤川 次郎
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/09/22
  • メディア: 文庫



収録されているのは4編。
『神の救いの手』『使い走り』『最後の願い』『人質の歌』です。
因果応報の話、復讐の話、恩返しの話、、、とひととおりのパターンはそろっています。
なんとなく文章もサバサバしていて、書き急いだような感じを受けました。

赤川次郎ファンのために!
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第3回AbemaTVトーナメント・予選Bブロック [将棋]

今日はBブロック予選の最終戦が行われました。

〔主催者HP〕
https://abema.tv/video/title/288-23

Bブロックは以下の3チーム。

チーム渡辺・所司一門
 ・渡辺明三冠、近藤誠也七段、石井健太郎五段
チーム佐藤天・まったり
 ・佐藤天彦九段、斎藤慎太郎八段、阿部光瑠六段
チーム稲葉・Invictus
 ・稲葉陽八段、山崎隆之八段、佐々木大地五段

自分の事前予想は、格から言えばA級2名のチーム佐藤天ですが、早指しに向いてそうにないので、チーム稲葉がTOP通過の可能性があると思っていました。
ところがチーム稲葉がいきなりチーム佐藤天に6連敗を喫します。
そのチーム佐藤天は次にチーム渡辺と対戦し、―2ポイントとなったものの貯金が大きく余裕の予選通過です。
佐藤天九段がバシバシ時計を叩く姿は必見です。早指しで受け棋風はつらいかと思いますが、ギリギリでしのぐ姿はまさにTOPプロです。
相性の悪い渡辺三冠相手でも2勝1敗と勝ち越しです。
じっくり考えるタイプの斎藤慎太郎八段も早々に5秒将棋に追い込まれますが、それでも崩れないのはさすがです。
最後の対戦となったのが、チーム渡辺とチーム稲葉です。
-6ポイントと追い込まれているチーム稲葉ですが、なんと稲葉八段と山崎八段が怒涛の4連勝を決めて、決勝トーナメント進出の行方は大将戦にかかることになりました。
渡辺三冠と佐々木大五段との勝負は千日手ありの激闘となりましたが、最後は渡辺三冠がなんとか2勝1敗と新鋭を振り切り、ギリギリでチーム渡辺が決勝トーナメント進出を決めました。
来週はいよいよレジェンドチームの登場です!
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【公募情報】第20回歯磨き標語 [公募情報]

主催は日本歯磨工業会です。

〔主催者HP〕
https://www.atpress.ne.jp/news/208755

2013年に、「歯の衛生週間」から「歯と口の健康週間」に変更されました。
これに伴い標語の傾向も変化したかなと思いきや、標語に「口」が入ったのは2017年の1年だけです。
標語で賞金10万円はなかなかです。あえて「口」を入れて狙うか、無難に「歯」でまとめるか、戦略が分かれそうです。
応募締切は令和2年6月30日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:標語
テーマ : 歯の大切さ、口の健康の大切
最優秀賞:賞金10万円
応募締切:令和2年6月30日
応募方法:インターネット

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【書評】『「待った」をした頃~将棋81話~』

昭和40~60年代に将棋世界等に掲載されたエッセイ集です。


「待った」をした頃―将棋八十一話 (文春文庫)

「待った」をした頃―将棋八十一話 (文春文庫)

  • 作者: 文芸春秋
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1988/07
  • メディア: 文庫



これが非常に面白い。
いまとなっては伝説となった棋士たちがエッセイの中で登場します。
木村十四世名人だけでなく、阪田三吉、小野五平十二世名人もでてきます。
特に印象深いのが、阪田三吉の息子と同級生だった作家のエッセイです。女性問題で息子には嫌われていたようで、自業自得といえ可愛そうです。
昭和は日常に将棋が入り込んでいました。
文壇の将棋大会だけでなく、好敵手との対戦など、昭和の香りが満載です。

将棋の歴史の1ページを知りたいひとのために!
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【公募情報】第11回服育標語 [公募情報]

制服に関する標語募集です。

〔主催者HP〕
https://www.fukuiku.net/poster_category/apply

主催者は企業が学校の制服を手掛ける(株)チクマです。
企業の社長あいさつにもあるように、”衣服を通して豊かなこころを育む「服育」”を提唱しています。
「服育」と言われてもなかなかいピンとこないとは思いますが、過去受賞作が公開されていますので、それを見ればなんとなく理解できるかと思います。
なお、前回の最優秀作品は「制服の 着こなしひとつで 大変身」です。
応募締切は令和2年7月10日です!

<募集要項抜粋>
募集内容:標語
テーマ : スクールユニフォーム
最優秀賞:図書カード5千円
応募締切:令和2年7月10日
応募方法:インターネット
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第13期マイナビ女子オープン第3局(西山朋佳女王VS加藤桃子女流三段) [将棋]

西山女王の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

加藤桃女流三段は、女流王位戦でも平行して挑戦者になっています。
これは加藤桃女流三段の強さもありますが、奨励会員である西山女王が出場できる棋戦が限られ、里見香奈と西山女王でタイトルを分け合っているからです。
里見女流四冠が持っている棋戦には西山女王は出場できないため、加藤桃女流三段としては強力なライバルが一人減ることとなり、タイトル挑戦の確率が高まります。
昨年度、西山女王はタイトル戦で里見女流四冠に3連勝しました。
この両者に加藤桃女流三段が同時に挑戦していることから、その結果から、いまのふたりの実力を類推できるかもしれません。
さあ、西山女王相手の3局目はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/13/mynavi202005120101.html

純粋振り飛車党の西山女王の選択は後手三間飛車。
これに加藤桃女流三段は、わずか13手目で仕掛けるという超早仕掛けを見せます。
加部流と言われているらしいです。対局開始からわずか2分での開戦に、準備の周到さを感じます。
後手はぶつけられた歩を取るか銀で受け止めるかの選択ですが、西山女王は堂々と歩を取ります。
やってこいの姿勢です。
ここからは乱戦となり、駒損の先手が攻め切るかどうかの勝負です。
後手の泣きところは、薄い玉を攻められているだけに、一手間違えると最後までもっていかれてしまうことです。
55手目までは互角でしたが、おそらく56手目の5三桂が敗着。
ここで形勢が先手に傾きます。
優勢になった先手は一転して自陣に手を入れ、西山女王の馬を隅に押し込みます。
手のなくなった西山女王は、潔く駒を投じました。
わずか65手、13時57分という早い終局です。

これで加藤女流三段の2勝1敗となり、女王復位まであと1勝となりました。
第4局は5月18日(月)に東京将棋会館で行われます!
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