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第13期マイナビ女子オープン第3局(西山朋佳女王VS加藤桃子女流三段) [将棋]

西山女王の1勝1敗で迎えた第3局です。

〔中継サイト〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/

加藤桃女流三段は、女流王位戦でも平行して挑戦者になっています。
これは加藤桃女流三段の強さもありますが、奨励会員である西山女王が出場できる棋戦が限られ、里見香奈と西山女王でタイトルを分け合っているからです。
里見女流四冠が持っている棋戦には西山女王は出場できないため、加藤桃女流三段としては強力なライバルが一人減ることとなり、タイトル挑戦の確率が高まります。
昨年度、西山女王はタイトル戦で里見女流四冠に3連勝しました。
この両者に加藤桃女流三段が同時に挑戦していることから、その結果から、いまのふたりの実力を類推できるかもしれません。
さあ、西山女王相手の3局目はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
https://book.mynavi.jp/shogi/mynavi-open/result/13/mynavi202005120101.html

純粋振り飛車党の西山女王の選択は後手三間飛車。
これに加藤桃女流三段は、わずか13手目で仕掛けるという超早仕掛けを見せます。
加部流と言われているらしいです。対局開始からわずか2分での開戦に、準備の周到さを感じます。
後手はぶつけられた歩を取るか銀で受け止めるかの選択ですが、西山女王は堂々と歩を取ります。
やってこいの姿勢です。
ここからは乱戦となり、駒損の先手が攻め切るかどうかの勝負です。
後手の泣きところは、薄い玉を攻められているだけに、一手間違えると最後までもっていかれてしまうことです。
55手目までは互角でしたが、おそらく56手目の5三桂が敗着。
ここで形勢が先手に傾きます。
優勢になった先手は一転して自陣に手を入れ、西山女王の馬を隅に押し込みます。
手のなくなった西山女王は、潔く駒を投じました。
わずか65手、13時57分という早い終局です。

これで加藤女流三段の2勝1敗となり、女王復位まであと1勝となりました。
第4局は5月18日(月)に東京将棋会館で行われます!
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