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第31期竜王戦第1局(羽生善治竜王VS広瀬章人八段) [将棋]

羽生竜王が最後の1冠を掛けて戦います。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

どんな大棋士でも、いつかは無冠に転落する日がきます。
木村義雄十四世名人が名人を失陥し、引退したのが47歳のときです。
大山康晴十五世名人が無冠になったのは50歳目前、最後のタイトルが59歳。
中原誠十六世名人が無冠になったのは40歳、最後のタイトルが46歳です。
羽生竜王は47歳です。木村義雄十四世名人が名人を失陥し引退した年齢と同じであり、中原十六世名人が最後のタイトルを獲得した年齢を超えています。
同世代のライバルだった森内俊之十八世名人は、既にA級陥落を機にフリークラスへと転出しました。
新手がその日のうちに飛び交い、研究される現代将棋において、47歳まで連続してタイトルの保持を続けるのは奇跡に近いです。
その羽生善治が47歳にてまだトップでいられるのか、大きな勝負になりそうです。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/31/ryuou201810110101.html

第1局は角換わりとなりました。
先手は羽生竜王で、自ら玉頭となる六筋の歩をきりに行き、戦闘が始まります。
主戦場は左辺となり、羽生竜王が攻めきれるかどうかの瀬戸際になります。
広瀬八段は形勢に自身を持っていたのか、千日手の手順を拒否して決めに行きます。
実に男らしいです。
広瀬八段も反撃しますが、羽生竜王は自玉に金銀を貼り付けて鉄壁の防御を築き上げます。
ここまで守られると、二枚龍だけでは羽生陣地を敗れません。
はっきりと優勢になった羽生竜王は、冷静に後手の入玉の希望を経ちこれでタイトル100期に向けた大きな1勝をあげました。
第2局は10月23、24日(火・水)に福岡県福津市「宮地嶽神社」で行われます!

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