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第66期王座戦第4局(中村太地王座VS斎藤慎太郎七段) [将棋]

中村太王座の1勝2敗で迎えた第4局です。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

中村太王座はタイトル戦と平行して王将戦リーグを戦っています。
王将戦挑戦者決定リーグの企画として、好きな武将の甲冑を身にまとった姿とインタビューが掲載されています。
中村太王座はまだ30歳です。
棋士としてこれから脂がのる時期で有り、自分の将棋に没頭しても良いのですが、インタビューの端々から感じるのは“運営側の視点“です。
また、実際に将棋会館建て替えの理事に就任しています。
中村太王座の師匠は長年将棋連盟会長を務めた米長邦雄です。
こうした視点は、師匠の影響なのかもしれません。
中村太王座はプロ棋士と平行して早稲田大学政治経済学部に進学し、同大学の政治経済学術院奨学金(政経スカラシップ)を授与されるほどの学力の持ち主です。
将来の幹部候補生として、将棋と平行して運営側でも力を発揮して欲しいと思います。

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/66/ouza201810160101.html

ということで将棋です。
戦形は居飛車党で大流行中の角換わりとなりますが、先手中村王座は金を5二に上がるクラシカルな形を取ります。
そこから金を6八と寄せていき、穴熊を見せるという、まさに一昔前の将棋を採用します。
おそらく準備してきたのでしょう。
穴熊に組まれてはつまらないとばかりに後手が攻め、先手が駒損ながらと金を作る半ば定跡となっている手順に進みます。
ここからが勝負です。
中村王座は銀を捨てて王手飛車取りという大技をかけますが、7六歩が好手で後手ペース。
ところが、ここから形勢が揺れ動きます。
タイトル戦の重圧からか、お互いに負けない手、我慢する手が増え、根性の勝負となり、最後に抜け出したのは中村太王座でした。
137手までの熱戦だったと思います。
第5局は10月30日(火)、山梨県甲府市「常磐ホテル」で行われます!

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