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【書評】森鴎外『舞姫』 [書評]

日本近代文学の幕開けを告げる記念碑的作品です。


舞姫・うたかたの記―他3篇 (岩波文庫 緑 6-0)

舞姫・うたかたの記―他3篇 (岩波文庫 緑 6-0)

  • 作者: 森 鴎外
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1981/01/16
  • メディア: 文庫



この短編が書かれたのは、明治23年です。
江戸時代を思わせる雅な文体がかなり残っており、晩年の作品と比較するとかなり読みにくいです。
美少女エリスとの出会いをロマンたっぷりに語り、江戸時代の勧善懲悪とは完全に一線を画しています。
まだ文学上の技術開発が進んでいない時期なので、あらを探そうと思えばいろいろ出てくるかと思います。
ただ、現代目線ではなく、当時目線で見れば、すごいなあと思います。

日本文学史の記念碑的作品として!

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