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【書評】スペンサー・ウェルズ『アダムの旅~Y染色体がたどった大いなる旅路~』 [書評]

Y染色体の分析から、人類の起源を探ります。


アダムの旅―Y染色体がたどった大いなる旅路

アダムの旅―Y染色体がたどった大いなる旅路

  • 作者: スペンサー ウェルズ
  • 出版社/メーカー: バジリコ
  • 発売日: 2007/01/01
  • メディア: 単行本



Y染色体は男性しか持ちません。
そのため、異性間で遺伝子の交換が行われないため、息子にそのまま伝わります。
よって、Y染色体を調べれば、先祖のことがかなり分かります。過去に発生した突然変異をマーカーとして利用することで、人類が拡大してきた旅路を再現することができます。
それが、この本のテーマです。
分析したところ、全ての人類の祖先は、わずか5万年前にアフリカに住んでいたある男性に行き着きます。これが全人類のアダムです。
そこから徐々に広がっていき、南アメリカまで到達したのが約1万年前です。

染色体と考古学的証拠に基づいて繰り広げられる推論は歴史ミステリーです。
人類の発祥を知りたいひとのために!

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