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第80期順位戦展望【A級最終一斉対局】 [将棋]

非常に静かな最終一斉対局です。

〔A級・対戦表〕 
https://www.shogi.or.jp/match/junni/2021/80a/index.html

最終日を待たずに挑戦者と降級者が決定しています。
渡辺名人に挑戦するのは2年連続して斎藤慎太郎八段です。いまが充実期なのでしょう。
B級1組に陥落するのは羽生善治九段と山崎隆之八段です。
羽生九段は29年連続して守ってきたA級の座から51歳にて陥落となりました。
大山康晴の連続44期、加藤一二三通算36期は別格として、谷川浩司連続32期、升田幸三連続31期は超えると思っていたので驚きです。
今年は現代将棋の序盤戦術に遅れを取ることが多く、とくに相掛かりでは序盤から悪くすることが多いです。終盤もポッキリと負けるシーンが目立ちます。
時代の流れとはいえ、寂しいものがあります。
羽生九段よりひとつ上の佐藤康光九段はA級キープです。
現代将棋には背を向けて独自路線を突き進み、序盤の評価値は必ず悪くなるものの腕力でねじ伏せる佐藤康光九段の強さが光ります。
来年も面白い将棋を見せてくれるかもしれません。
最終結果は以下の通りです。

糸谷哲郎八段(6勝3敗) ○-● 斎藤慎太郎八段(8勝1敗)
広瀬章人八段(5勝4敗) ○-● 羽生善治九段(2勝7敗)
佐藤康光九段(4勝5敗) ●-○ 佐藤天彦九段(6勝3敗)
永瀬拓矢王座(5勝4敗) ○-● 山崎隆之八段(1勝8敗)
菅井竜也八段(3勝6敗) ●-○ 豊島将之九段(5勝4敗)

来季は2位糸谷八段、3位佐藤天九段となりました。
羽生九段ですが、来季について明言を避けました。まずは今期の9局を精査して、との発言ですが、もしかしたら森内九段に続いてフリークラスへの転出もあるかもしれません。
そこが気になるとことです。
来季、藤井竜王がA級入りしたら、ますます熱い順位戦になりそうです!
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