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【書評】髙橋洋一『なぜこの国ではおかしな議論がまかり通るのか』 [書評]

元大蔵官僚であり、様々な政権でブレーンとして活躍した論客の思考術です。


なぜこの国ではおかしな議論がまかり通るのか メディアのウソに騙されるな、これが日本の真の実力だ

なぜこの国ではおかしな議論がまかり通るのか メディアのウソに騙されるな、これが日本の真の実力だ

  • 作者: 高橋 洋一
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2018/03/16
  • メディア: Kindle版



著者の主張は極めてオーソドックスです。
まずは正しい前提を正しい理論で分析する。特に重要なのは数字で、加工されていない生数字をベースに、論理を積み重ねる。
ところがこの国では「べき論」が幅を利かせているため、「おかしな議論がまかり通る」というのが筆者の主張です。
まず第1章でモリカケ論がでてきます。挙証責任は疑惑を追及する側にあり、メディアの主張は「悪魔の証明」だと切って捨てます。
また、筆者の長年の主張であるリフレ論も理論と数字をベースに簡潔に説明されています。
自分には成否を判断するだけの知識はありませんが、考え方としてうなずけます。
筆者の主張を知りながら、時分の頭で考えることもできる本だと思います。

実例をもとに思考法を学びたいひとのために!

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