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第43回JT杯日本シリーズ決勝(藤井聡太竜王VS斎藤慎太郎八段) [将棋]

どちらが勝っても初優勝です。

〔中継サイト〕
https://www.jti.co.jp/culture/shogi/professional/index.html

藤井竜王は昨年に続いて2度目の決勝進出、斎藤八段は初の決勝進出です。
JT杯は出場するだけでかなり高いハードルがあります。
前回優勝者
当年2月末日時点でのタイトル保持者
獲得賞金ランキング上位者前回優勝者
の順番で選ばれますので、タイトル保持者以外は対局料の高いA級もしくはB級1組に在籍し、かつ勝ちまくる必要があります。
A級で好成績を上げてる斎藤八段ですら、昨年度は出場できませんでした。
今年は2年ぶりの参加になります。
出場すら難しいJT杯。斎藤八段はこのチャンスを活かすことはできるでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/jt/kifu/43/jt202211200101.html

ということで、将棋です。
先手になったのは斎藤八段です。お互いの得意戦法である角換わりとなりますが、藤井竜王は後手番ながら下段飛車の1手を省略して先攻します。
対する斎藤八段は桂跳ねから飛車先の歩交換をして、じっくりと構えます。
藤井竜王はさらに積極的に守りの桂馬をぶつけてきますが、ここで斎藤八段が香捨ての猛攻に出ます。
さらに飛車も見捨てて藤井竜王の左辺を崩壊させることに成功しますが、まだ後手玉は広いです。
ひといき付いたところで、藤井竜王が反撃にでます。5五桂馬から順番に駒を打ち付け、守りに効いている角を追い払ったところで一気にスパートです。
こうなると一本道で、藤井竜王の攻めが分かっていても、受けるのは難しいです。
斎藤八段は怪しげな桂馬で逆転を狙いますが、1分将棋でも藤井竜王は間違えません。
114手まできっちり寄せきり、藤井竜王が本棋戦初優勝を飾りました。

藤井竜王おめでとうございます!
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