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第33期竜王戦第1局(豊島将之竜王VS羽生善治九段) [将棋]

羽生九段が通算タイトル100期を目指します。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/

本来、タイトル戦の主役はタイトル保持者ですが、ときおり挑戦者が主役となることがあります。
2年前の木村九段が挑戦した王位戦もそうですし、今年の藤井聡太七段(当時)の棋聖挑戦もそうです。
そして、今回も羽生九段の通算タイトル100期を目指す戦いなので、メディアの注目は羽生竜王に集まること間違いないです。
豊島竜王としてはアウェーの戦いと感じるかもしれません。
様々な記録を持つ羽生九段ですが、今後は年齢による記録との戦いです。
同じタイトルにしても、年齢を重ねてからも獲得したタイトルは、ひときわ価値が高いと思います。
大山康晴のように五十代でタイトル11期獲得は異次元としても、将棋史に名前が残るレジェンドとして、ひとつでも年齢を重ねてからのタイトルが欲しいところだと思います。
七番勝負の大事な初戦。さあ、第1局の結果はどうなったでしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/ryuou/kifu/33/ryuou202010090101.html

ということで将棋です。
先手になったのは羽生九段。矢倉模様と思われましたが、豊島竜王が4手目に7四歩と突いたことで、いきなりの乱戦模様となります。
時間の使い方をみると、豊島竜王用意の作戦のようです。
羽生九段は考慮を重ねながら手を進めますが、銀取りを放置して2五歩と攻め合ったのが強い手でした。
豊島竜王も研究手順から外れたのか、ここから連続長考で消費時間が逆転します。
1日目は26手のスローペース。局面も消費時間も互角です。
ところが、2日目にはいって早々に形勢が動きます。
羽生九段は馬を成りこんで香車を取りますが、8六歩~8九角~6七馬と好所に馬を作られては苦戦です。
43手目に反撃のために飛車をなりこみますが、あっさり銀で弾かれて、5七に銀を置かれては万事休すです。
先手はどこかのタイミングで5八金と守っておけば、まだまだ難しかったようです。
わずか52手、お互い居玉のままという珍事のような終局となりました。

竜王戦第2局は、10月22日、23日に、愛知県の亀岳林万松寺で行われます!
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