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第68期王座戦第1局(永瀬拓矢王座VS久保利明九段) [将棋]

永瀬王座は、叡王戦と並行しての防衛戦になります。

【中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/ouza/

久保利明九段は13年ぶり2度目の王座挑戦です。
当時の王座は絶対王者として君臨していた羽生王座で、1勝3敗で退けられています。
13年ぶりに挑戦というのは非常に珍しい記録だと思います。
タイトル戦に登場する棋士は当然のことながら強いので、13年と開かずに挑戦するパターンが多いからです。
時代のトップになれなくれも、一流のボジションに長年踏みとどまっている証拠だと思います。
久保利明九段はいままでタイトル7期ですが、棋王3期と持ち時間の短い棋戦への対応力は高いと思います。
既にベテランの域に達していますが、超早指しのAbemaTVトーナメントでも、豊島竜王名人を撃破するなど、瞬発力の強さを見せつけました。
さあ、久保九段は13年越しの王座獲得に向けて、幸先の良い1勝を挙げることができるでしょうか!

【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/ouza/kifu/68/ouza202009030101.html

ということで将棋です。
先手番になったのは永瀬王座です。
戦型はもちろん対抗形で、久保九段がノーマル四間飛車に銀冠、永瀬王座が居飛車穴熊です。
序盤はお互いに手待ちをするジリジリとした展開です。
永瀬王座は金を前に出して中央から戦いが起こります。捌きは互角だったと思いますが、先手玉は金銀を埋めて4枚の囲いに対して久保九段は金銀2枚と固さに差があり、実戦的には先手ペースだったと思います。
久保九段は金を打って囲いの再生を図りますが、歩の手筋で攻められ、かえって差がついてしまったような気がします。
終盤は飛車を犠牲に金をむしり取った永瀬王座が、底から後手玉を追い出し、一気に追い詰めます。
上下から攻められた久保九段は粘る手段もなく、先手玉も鉄壁です。
最後まで指し続けますが、178手までまずは永瀬王座が初防衛に向けて先勝を挙げました。

第2局は9月9日京都府京都市「ウェスティン都ホテル京都」で行われます!
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