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第5期叡王戦第2局(永瀬拓矢叡王VS豊島将之竜王・名人) [将棋]

豊島竜王名人の先勝で迎えた第2局です。

〔中継サイト〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/

叡王戦の特徴は、変動持ち時間制です。
実力が拮抗している場合、持ち時間によって作戦を変えるなど、戦略の幅が広がる可能性があります。
持ち時間5時間は王座戦と同じです。5時間の棋戦だと、夕食休憩明けに勝負の時間帯になることが多く、夕食休憩の使い方が重要との話があります。
永瀬叡王は王座も併せ持っており、5時間への適性は水準以上だと推測されます。羽生九段が王座戦19連覇という空前絶後の大記録を達成できたのも、夕食休憩あけのたたき合いが強かったからだとう話もあります。
豊島竜王名人はキーとなる局面で長考するタイプなので、たたき合いとなると長手数を苦にしない永瀬叡王に軍配が上がるかもしれません。
ただ、豊島名人の強さは終盤の正確性です。序盤でリードし、中盤で迫られるも、終盤でギリギリ抜けだす。
夕食休憩明けの局面が、終盤なのか中盤なのかで結果が分かれるかもしれません。
防衛を目指す永瀬叡王としては、連敗は避けたいところです。
さあ、第2局の夕食休憩明けを制するのは、どちらの棋士でしょうか!

〔棋譜〕
http://live.shogi.or.jp/eiou/kifu/5/eiou202007050101.html

ということで、将棋です。
戦いは角換わりとなり、5八金から6七金に構えた先手豊島竜王名人から仕掛けますが、永瀬叡王が敵陣に馬を2つ作ります。
後手玉は安全で、入玉も止められそうにない。駒数も十分です。もう負けようがありません。
あとは勝てるかどうかでうが、対する先手玉はまだ二段目にいて、入玉までの道のりは遠そうに見ます。
永瀬叡王の必勝態勢かと思いましたが、ここからが長期戦になります。
豊島竜王名人は金銀を取られながらも入玉に成功し、まずは詰みを逃れます。
しかし、持将棋には1点足りません。
豊島竜王名人は成駒を寄せて、1点を奪いにかかります。
この1点をめぐる戦いが続きますが、ついに永瀬叡王の香車が逃げ切れず、222手目にて持将棋が成立しました。
両者が希望すれば同日の指しなおしになりますが、規定通り後日再対局となりました。
第3局、第4局が7月19日なので、その前となると日程的にかなりタイトです。

タイトル戦が続くので、体調には十分に注意して欲しいと思います!

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