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【書評】玉手英夫『クマに会ったらどうするか-陸上動物学入門-』 [書評]

本書によると、一般的に言われている「静かに後ずさり」が正解ではないようです。


クマに会ったらどうするか―陸上動物学入門 (岩波新書)

クマに会ったらどうするか―陸上動物学入門 (岩波新書)

  • 作者: 玉手 英夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1987/06/22
  • メディア: 新書



著者は1922年の生まれで、1987年(65歳時)の本ですが、ユーモアたっぷりで実に面白い。
なぜ草食動物が大型化するかとか、小型草食動物は絶えず食べていないと飢えるのとか、集団の安定化には順位付けが必要であり、これは人間社会と同じだとか、そういった目から鱗の話が次々と出てきます。
ちなみに冒頭の問いの解答ですが、「クマに話しかける」だそうです。某老レンジャーの体験では失敗がない(失敗したら死んでいる)とのこと。
冗談だけでなく、もちろん理由の解説もあります。
こうしたジョークと解説のバランスが秀抜です。

古い本ですが、図書館等で見つけたらぜひとも読んでください。
参考になること請け負いです!

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