【書評】上野英信『追われゆく坑夫たち』 [書評]
昭和三十年代の炭鉱不況における悲惨な実態の記録です。
ここまで暗い話はほとんどありません。
戦後の炭鉱不況の中、閉山が相次ぎ、食い詰めた坑夫たちを中小の鉱山主が拾い集め、無給同然で使役する。
給料も遅配の連続で、掘っ建て小屋と呼ぶもの恥ずかしい社宅に押し込まれ、飢え死にを1日延ばすために地下に潜り続ける。
著者は表現が豊富で、よくもここまで悲惨な文章を綴れるものだと感心するほど、重苦しい気持ちになります。
岩波新書ですが写真も豊富で、昭和三〇年代の坑夫たちの生活を垣間見ることができます。
悲惨な世界を覗きたいひとむけに。
ここまで暗い話はほとんどありません。
戦後の炭鉱不況の中、閉山が相次ぎ、食い詰めた坑夫たちを中小の鉱山主が拾い集め、無給同然で使役する。
給料も遅配の連続で、掘っ建て小屋と呼ぶもの恥ずかしい社宅に押し込まれ、飢え死にを1日延ばすために地下に潜り続ける。
著者は表現が豊富で、よくもここまで悲惨な文章を綴れるものだと感心するほど、重苦しい気持ちになります。
岩波新書ですが写真も豊富で、昭和三〇年代の坑夫たちの生活を垣間見ることができます。
悲惨な世界を覗きたいひとむけに。